小中学校と市の環境問題で活用 - 福島県田村市
旧船引町の商工会女性部が推進してきたEM活動。その活動が5町合併後も引き続き行われ、行政レベルまで昇華した。生活環境課がEM活動を推進し、EM活性液が様々な場面で使われている。また、市内23の小中学校には教育委員会を通してEM活性液が配布されており、教育委員会で毎年報告書を作成し実績を蓄積している。
●教育委員会がEM活性液配布
教育委員会が配布するEM活性液を子どもたちが活用。プール掃除に大活躍
EMを活用した環境学習を推進する先進地、田村市。EM活用のきっかけは、船引中学校のプールに米のとぎ汁EM発酵液を投入して効果を確認したこと。その結果、教育委員会が全校にEM活性液の配布を始めるようになった。
EM活性液は各学校、EMボカシづくり・給食残さをリサイクルしての野菜づくり・廃油石けんづくりや掃除などで様々な使われ方をしている。
1年かけてEMによる学校内の有機物リサイクルに取り組んだ船引中学校では、シュレッター紙をEMで堆肥化して、学校菜園に投入。生徒たちが、紙が土に返ることを実体験した。また、廃食油での石けんづくりは熱心に行われており、このEM石けんは地域の人たちに愛用されている。
●台所からまちおこし
地元中学生に石けんのつくり方を教える商工会女性部のメンバー。貴重なコミュニケーションの場になっている
田村市では生活環境課を窓口に、EMで環境浄化を行うボランティア団体へ補助金を出す施策を実施している。また、川に親しみ、自然を大切にする心を養う「せせらぎスクール」にもEM環境学習を取り入れている。
さらに、農業者がEMを農業に活用する動きも出てきた。葉タバコ産地からエゴマなどへの転換がはかられているが、ここにもEMが活用されている。
こうした一連のEM活動を市民の側から支えるのが、商工会女性部。女性部長の井出ミツ子さんは、「継続していくことが大事。粘り強く、そして楽しく、活動していきたい」と話す。「EMでのまちおこし」は地域の女性たちに受け入れ、しっかりと根付いている。[2006/12/7]
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