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ごみ焼却場の悪臭対策にEM活用 - 大阪府摂津市

大阪府の北部に位置する摂津市(人口約8万5000人)のごみ焼却場(環境センター)は、市役所などの行政施設が建ち並ぶ市街地区域にある。日量85~90tのごみを処理しているが、ごみピット内の7か所のノズルから噴霧されるEM活性液がごみ焼却場特有の悪臭を抑え、「周辺住民からの苦情が無くなった」(市生活環境部環境センター・上村裕幸主幹)。
●市民からのEM情報
環境センターでのごみ焼却は、年々増え続けるごみの量と多様化するごみの種類がもたらす様々な問題を含んでいた。その1つが、季節や風の向きによって発生する悪臭とハエやゴキブリなどの害虫対策。周辺住民から苦情が寄せられるようになった。消臭剤やエアーカーテンなどで対応したが効果は上がらず、殺虫剤は職員の健康への影響に不安があり、薬剤コストも負担だった。対策に苦慮していた平成16年12月、市民からEMに関する情報が寄せられた。
活性液やEMボカシを製造 画像
市役所に隣接するごみ焼却場(右手後方)
●既存の施設を再利用
ごみピット内、7本のノズルから一斉にEM活性液を噴霧 画像
ごみピット内、7本のノズルから一斉にEM活性液を噴霧
平成17年1月、3人の環境センター職員は山梨県身延町にある峡南衛生組合ごみ処理施設を視察。ごみピット内にEM活性液を散布するだけでニオイやハエの発生が抑えられるのを目のあたりにした。

1年間を試行期間として、ごみピット内に定期的にEM活性液を噴霧。昼間は1時間に1回5分の割合で行い、夜間は2時間に1回5分の噴霧を行った。1回の噴霧で約150gの活性液を使用し、焼却灰の取り出しコンベヤーにも散布している。

EM活性液の製造も職員が行っている。環境センター内には、大小2台の活性液製造装置を設置して1次培養、さらに1tタンクで2次培養する。その際の加温には誘因送風機から出る風熱(22~25℃)を利用している。

設備も既存の消臭剤散布に使うタンクを流用、職員手づくりのパイプを通して2次活性液は消臭剤タンクに送り込まれる。
●EM効果でニオイ激減
コストは低く抑えられ、ニオイもほとんど無くなった。消臭剤や殺虫剤による職員の健康への悪影響も心配ない。ハエやゴキブリも激減した。

毎年施設見学で訪れる地元小学校(12校)の先生が、「ニオイがしなくなった」と驚きの声を上げた。職員たちは、「強力な薬剤を使っても消えなかったニオイやハエの群れが、EMを使ってから激減した」「回収車が出入りするところの清掃にEM活性液を使っているが、無害だから安心」と喜んでいる。

4月からは、新規事業としてEMを本格的に活用。1日1tのEM活性液を製造して、回収車(30台)の清掃にも活用している。[2006/12/7]
清潔感漂う環境センター内。職員たちの表情も和らぐ 画像
清潔感漂う環境センター内。職員たちの表情も和らぐ

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