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生ごみ堆肥化と福祉支援 - 北海道札幌市

札幌市では、ごみ減量のために「スリムシティさっぽろ」を実施。家庭から出る有機物は焼却せず、堆肥化する方向でごみ対策が進んでいる。EMボカシによる堆肥化もその1つとして、市民の間に広がっている。またその堆肥化のシステムを支えているのが、市民ボランティアと授産施設だ。
●施設から情報を発信
NPO法人ひまわり会の手づくり製品 画像
NPO法人ひまわり会で販売している生ごみ密封容器。EMボカシは、ひまわり作業所の手づくり製品
この「スリムシティさっぽろ」をスタートするにあたり、市が生ごみ減量化の方法を募集したところ、コンポスター、ダンボール箱、EMボカシ、電動式の4つの方法が市民から提案された。

EMボカシを使った生ごみ減量化を促進させるために、北海道EM普及協会(理事長・後藤護)は、生ごみ密封容器とEMボカシ(600g)各1個で500円の「生ごみ堆肥化セット」を用意し、その取り扱いを市から委託された。

また、以前からEMボカシを製造していた授産施設わーく・ひまわりが、17年度には、生ごみ堆肥化によるCO2削減のモデル事業を行い、さらに18年度には、施設のある美園第8区町内会婦人部と協力して生ごみ減量事業を行う。住民が各家庭でつくった生ごみ堆肥をわーく・ひまわりが回収し、畑に入れて野菜や花づくりを行った。
●顔の見える関係で伝える
生ごみ堆肥化実践 画像
生ごみ堆肥化実践者に対して、市から依頼を受け北海道EM普及協会のメンバーなどが講師を務める

生ごみ堆肥化セットは、北海道EM普及協会が、わーく・ひまわり、ひかり授産施設、小規模施設ハーモーニーなど4施設に取扱いしてもらうように手配。取扱手数料はすべて福祉施設の利益となり、市民はごみ減量化とともに福祉支援も行うことができる仕組みになっている。18年度は、目標の1,000セットが完売した。


また、市は、町内会、学校などの団体が開催する10人以上の学習会には、生ごみ減量・リサイクル講師を派遣している。EMボカシによる生ごみリサイクルの講師をつとめている北海道EM普及協会の細川義治さんは、「EMボカシでの生ごみ堆肥化は、やり方をじっくり聞いてから始めることが、失敗しない秘訣」といい、丁寧な説明を心がけている。

さらにリーダーとして活躍している1人の市内東区・中沼西ごみ減量リラの会会長の佐藤幸子さんは、「生ごみを土に返して、安全な野菜をつくって食べるのが健康の秘訣。EMでの生ごみ堆肥化は、単にごみを減らすのではないので、市には、継続的に取り組んでほしい」と話す。

●授産施設で地域交流
授産施設「ハーモニー」畑にEM生ごみ発酵肥料 画像
近隣住民も目を見張る、授産施設「ハーモニー」畑には、EM生ごみ発酵肥料がタップリ入っている
EMボカシを製造している「わーく・ひまわり」の施設長・宮田英次さんは、「この事業が始まって、授産施設がいろいろな人たちとの交流の場所になってきた。また、生ごみからできるキレイな花や野菜が取り持つも縁か、地域の人たちの会話も穏やかになったのではないか」と思わぬ効果に驚いている。
また、生ごみ堆肥化が広がるにつれて、EMボカシも品薄気味。札幌市以外の福祉施設に応援を頼んだこともあったので、市内の福祉施設でのEMボカシづくりを行う仲間が増えることを期待している。[2006/12/7]

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