漁協女性部と協働で海の浄化活動 - 神奈川県三浦市
人口の約100倍の観光客が訪れる三浦市は、風向明媚な海が観光資源の1つだが、公共下水道の普及率は低く、海に流れ込む家庭排水の悪臭が問題に。この問題解消のため、市がEM活性液を地元業者から購入。漁協女性部や市民にも参加を求めて、公共用水域の浄化に取り組む。悪臭緩和とともにわずかながら海の資源も回復しつつある。
●ヘドロの悪臭が消えた
ヘドロや悪臭の問題解消のためEMに着目
市は、下水が流れ出る閉鎖性水域内の海岸に堆積したヘドロや悪臭の問題解消のためEMに着目。平成17年度海外(かいと)地区をモデル地区として、毎週1回1t、計28tのEM活性液を流した。また、希望する住民にEM活性液を無料配布。家庭から米のとぎ汁EM発酵液を流してもらった。その結果、同海岸では、ヘドロ1g当たりの大腸菌数が96万個から390個に激減。ヘドロの悪臭がなくなり、海藻の生育がよくなったようだなどの報告も寄せられた。
●漁協も協力!海をきれいに
市と漁業関係者、一般市民の協働で開催される「力だんご大作戦」
現在(平成18年)では、市民へのEM活性液無料配布場所も4箇所に増加。みうら漁協二町谷支所にもEM活性液が置かれて、女性部のメンバーや漁民が日常的に活用している。船の停泊場にEM活性液を流している場所では、藻が少なくなるなど変化も見られた。また、漁業関係者は、昨年7月から始まった「力だんご大作戦」(EM団子を海岸に投げ込む浄化作戦)の中心的役割を果たし、海の環境保全に積極的に貢献している。
市と漁業関係者、一般市民の協働で開催される「力だんご大作戦」は、過去3回開催され、地元の小学生など延べ300人の市民が参加。楽しみながら海の浄化に取り組んでいる。昨年11月に行われた2回目のイベントには、吉田英男三浦市長も訪れ、市民とともに環境浄化作戦に加わった。今年も11月に力だんご製作と投入が行われました。今後も毎年行っていく方針。
市は、「EMを使った水質浄化は家庭で無理なく続けられるので、たくさんの市民に参加してほしい」と語り、また、漁協女性部も「海はみんなももの。山に住んでいる人もいっしょに浄化活動をしたい」と呼びかけている。[2006/12/7]
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