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35分別実践。町からごみなくそう - 愛媛県松前町

松前町の24地区の1つ中川原地区(390世帯)では、NPOと区民が協力して、ごみの35分別を実施。NPOが区民にEM資材を無償配布し、区民の多くは生ごみをEMボカシで堆肥化。ごみ減量とともに、地域内コミュニケーションが活発になった副産物も生み出した。町としても15分別を実施し、リサイクルを推進する地区を積極的に支援している。
●3R率65%まで上昇
リサイクルセンター中川原内にあるNPO法人の活動拠点 画像
リサイクルセンター中川原内にあるNPO法人の活動拠点
松前町では町をあげてごみ減量化に取り組んでおり、15分別を実践中。再利用可能な資源物の回収を実施するボランティアやコミュニティには、「資源ごみ集団回収補助金」を交付し、「生ごみ処理容器等の購入補助金」も交付している。

町の24地区の1つ中川原地区では、中川原環境部ではNPO法人いよ環境センター(会員1,280人)の加藤博徳環境部長が中心となって、月2回地域の当番数人と、ごみの分別作業を行っている。

平成13年から分別収集を始め、その当時45%だった3R率(リデュース廃棄物の発生抑制・リユース再利用・リサイクル再資源化)が、平成16年には65%まで上がり、回収品目も22から35に増えた。

35分別されたごみは、一時リサイクルセンター中川原で保管し、ある程度の量になったら回収業者に持ち込んで処理を依頼。トレーと発泡スチロール、ペットボトルのキャップはs10円、ペットボトルはs20円で引き取ってくれる。これらの収益と町の補助金と合わせて、活動費に充てている。

ペットボトルも粉砕 画像
ペットボトルも粉砕
●地域コミュニケーションも円滑に
分別だけではなくごみ自体を少なくする努力もしている。ペットボトルやキャップ、トレーなどは、加藤さん自作の粉砕器で粉々にする。生ごみリサイクルも徹底しており、地区全世帯に、処理用の密閉バケツを無償提供(一部町からの補助)し、生ごみ発酵肥料にするよう区民に勧めている。EM活性液やEMボカシはリサイクルセンターにストックしており、いつでも区民が無料で使える体制が整っている。

これらの取り組みを通して、区民のごみに対する意識も高揚し、ビンを洗ったり第1分別を家庭で行ったりするなど自発性が出てきた。ごみ減量のアイディアを区民で交換しあうなど、地域コミュニケーションが活発になる副産物も生まれている。
●生ごみ液肥化実験中

現在加藤さんが実験しているのは、生ごみの液肥化。つくり方は、密閉バケツに米のとぎ汁EM発酵液を半分の量まで入れ、その中に生ごみをどんどん入れていく方法。生ごみがトローッとしてきたら、ミキサーにかけて砕き、糖蜜を適量加える。1週間発酵させると、EM生ごみ液肥発酵肥料の完成。

加藤さんの田んぼでは赤米や黒米など5種類を栽培 画像
加藤さんの田んぼでは赤米や黒米など5種類を栽培
生活環境課の窓口でEM活性液を配布 画像
生活環境課の窓口でEM活性液を配布
液肥は水稲等の栽培に活用。今後は液肥を使用しない田んぼとの生育比較や、液肥自体に残留農薬性がないかなどの確認をし、普及できるレベルになるよう取り組んでいく。

町としても、EM活性液は担当職員がつくり、役場で無償提供している。廃食油も役場で回収しEM石けんをつくって、併せて無償提供している。[2006/12/7]

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