全市立小中学校・幼稚園にタンク設置 - 兵庫県川西市
「学校のトイレが臭い」と訴える子どもたちの声に、市教育委員会が打ち出した対応は、EMを活用したトイレ清掃。1年間試用でEM効果を確認し、平成17年度から、市内の小・中・養護学校と幼稚園にEM活性液培養タンクを一斉に導入。子どもたちは自分たちが培養するEM活性液でトイレやプール清掃を行い、環境意識を高めている。
●子どもたちからの声
5年前、川西市が10年来続けてきている「子ども議会」で、「学校のトイレは臭くて、汚いから何とかして」との提議が子どもたちから挙がった。家に帰るまでトイレへ行くのを我慢して、体調を崩す子どももいた。
市教育委員会が調査してみると、便器やパイプに尿石がびっしり付着して、確かに“臭い”。この尿石除去に向けていろいろな策を講じたが、思うような成果を得ることはできなかった。
製造・管理は子どもたちにお任せ
●トイレ掃除なら任せて!
下駄箱にEM散布する生徒
市教育委員会では、EM活用の先進地や学校などを視察し、EM効果に着目。15年5月、ボランティアグループ・エコポケット川西(岡田須美子代表・会員23人)の協力を得て、1中学校で試験的に使用したところニオイが無くなり、便器もピカピカになった。
翌年5月には、県の緊急雇用創出事業の補助金を活用した事業として、各小・中・養護学校(全24校)のトイレをEM活性液で清掃する作業をシルバー人材センターに委託。毎週1回、継続的に行うことで尿石が剥がれるなど、目に見える効果が出始めてきた。
17年度からは、幼稚園(全10園)も含めた市内全小中学校(全24校)にEM活性液培養タンクを設置し、子どもたち自身でEM活性液を製造し、トイレ清掃やプール清掃に取り組んでいる。これらの体験を通して、「環境問題について考える機会を得た」と子どもたちだけでなく、教育現場や保護者からも評価を得ている。
●160万円の経費節減以上の効果が
17年度のトイレとプール清掃に関する経費を算出すると、EM使用以前と以後とでは160万円からの経費節減になった。しかも、当年度の経費にはEM培養装置の設置費が全校分で265万円計上されていて、来年度はゼロになり大幅な節減が見込まれる。市教育委員会事務局の大田将弘副主幹は、「経費節減効果も大きいが、子どもたちにも安全で、環境に負荷をかけないことが評価を大きくしている」と話す。
さらに、ニオイが無くなり、トイレがきれいになると、子どもたちの生活態度に変化が出てきた。散乱していた玄関の靴が整頓され、掃除用具はきちんと収納されるようになった。大田副主幹は、「EMは使う目的を超えて、使用する者の心に良い影響をもたらしている」と述べ、子どもたちの行動を讃えた。[2006/12/7]
お世話になっているエコポケットへ感謝状=加茂小
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