藤川さんは、市と連携する以前から自宅でEMボカシをつくり、近隣に無料配布をし、生ごみ減量運動を展開していた。口コミで広がったこの運動は、市から早い時期に注目されていた。市でもこの運動を盛り上げようと、藤川さんを講師に市内各地で説明会を開催。その数は現在に至るまで200回を越えている。 藤川さんを中心に「環境浄化を進める会 岐阜」が、イベントや地域での説明会で生ごみ減量運動の啓発活動を行い、地道に活動を続けることで、理解者や協力者が増えている。藤川さんは、「市との信頼関係が、14年間も続いている。行政に頼むだけではなく、自分たちもやる気を見せることが大切。私は友人の市議員が市の職員と引き合わせてくれたのがきっかけだった。行政と民間の人がつながり合う時期は必ずある。そのチャンスを逃さず行動できる体制を常につくっておくことが重要だ」と力強く語る。