連載
※ 前方の山々は自宅付近から見る那須連山

第8回 良い野菜づくりは倉庫で決まる?今回は整理整頓と倉庫の話!

畑仕事も片づけた後の道具や資材を収納するまでこだわって欲しい

栃木県北部にある私の農園は11月下旬になると霜が降り、露地はもちろんのこと加温設備のないハウスの野菜も凍ってしまいます。そのため、毎年11月末から12月上旬にかけて夏と秋の野菜はすべて終わりにし、片づけます。ハウス内のトマトの枝にはまだ実がたくさんついていますが、凍ってしまい食べることが出来ないので枝はすべて小さく切り、実はつぶしてハウス内に置きます。そしてビニールも取り(写真下)、骨組みだけにして春まで雨に当てます。
こうすることにより残渣は早く土に戻ります。




本当は見せたくない・・資材置き場(倉庫)の中をお見せします

さて、本題です。
家庭菜園を楽しんでいる皆さんは支柱などの資材をどのように保管しているのでしょうか? 上の写真のように骨組みだけになったハウスでは、栽培期間中、様々な支柱や金具を使っていました。また、ハウスのビニールなどはきれいに畳んでもかなりの大きさになります。
農業では、資材や機械などを置くための資材置き場(倉庫)は必需品なのです。


資材置き場として使っているのは普通のパイプハウスと同じですが、天井は倉庫用のものです

私の農園では農家さんで見かける立派な倉庫ではなく、パイプハウスを倉庫にしています。農業資材は思ったより種類が豊富で、またスペースも意外と多く必要になります。長さ15mのハウスには資材がところ狭しと入っています。
そして、重要なのが何処に、何が、どのくらいの量(本数など)があるのか一目で分かることです。


毎日使う道具などは入口の両側に置いています。
写真では見えませんが、入ってすぐ右手前にクワやスコップがあります


支柱はサイズごとにまとめてあると便利です
また、取り出しやすくするのもポイントです


工具や金具などの整理はもちろんですが、ネジなどの消耗品は在庫を確認しやすくすることも重要です


来年使う「もみ殻くん炭」とEMボカシ用の「もみ殻」

これらのものは撮影用に並びかえたのではなく、常にこの状態が維持できるように心がけています。 テレビなどで職人さんが作業している現場を紹介する番組を見ることがありますが、道具が整然と並び、整理整頓された作業場に驚くことがあります。
農業も同じく様々な道具や資材を整然と置くことで、作業効率も上がり、結果良い作物をつくることにつながると私は考えています。
家庭菜園をこれから始める方は、道具などをどこに置くかをイメージし、段取りしておくことをお奨めします。1年2年と続けていくと、いろいろな道具、資材が増えて来るので、広めのスペースが必要かもしれません。

(2022年12月26日)



【柴田さんへの質問はこちらから】→<Web Ecopure お問い合わせフォームへ>

<PROFILE>
50歳まで神奈川県で共働きをし、残業続きの忙しい日々を送っていた。定年退職まで共働きをしていればお金は貯まるし、何でも買える。 しかし健康は買えない。健康でいられたらお金は要らない。そういう思いから和明さんの父親の故郷、栃木県那須塩原市に移住して夫婦で農業を始める。健康維持のためEM生活実践中!

柴田和明(しばたかずあき)
会社退職後、約2年間栃木県農業大学校で農業を学び、その後トマト農家で1年間研修を受け就農。

柴田知子(しばたともこ)
会社退職後、東京農業大学(世田谷区)オープンキャンパスのカレッジ講座で野菜や果樹の育て方、スローフード、発酵などの講座を受講。EM柴田農園では、種まきから仮植、種取りなどの細やかな作業を担当。

Facebook:http://www.facebook.com/kazuaki.shibata.98
トップページ | EMとは? | 特集・レポート | 連載 | 投稿ひろば | 用語集 | FAQ | バックナンバー | EM情報室 | リンク集 | サイトマップ

Copyright (C) Eco Pure All Rights Reserved.