オーガニック表示で、安心して食べてもらう
"えいやぁっ"と有機JAS取得に乗り出しましたが、作成する書類の多さに愕然。使う肥料メーカー全部に資材証明をもらい、認証団体に確認していただきます。でも、取り寄せた資材証明で通る資材と通らない資材があったり。一番苦労したのは、EMボカシメーカーが使っている糖蜜の証明でした。最終的には、原料となる甜菜の種子の証明のため、フランスのシンジェンタ※からの証明書を取り寄せることになりました。これまでも可能な限り資材証明は取り寄せて確認していましたが、いろいろと知らないこともあり、気が付かなかったこともあり、あらためて有機JASを取得するには徹底的に調べる必要があることを再認識させられました。 ※シンジェンタ:スイスに本拠地を置く多国籍企業で、農薬や種子を主力商品とするアグリビジネスを展開している。
資材の管理、種子、すべての作業、どの機械をいつどこで使ったのかをはじめ、有機管理圃場とそうではない圃場で共有する機械は、畑に入る前に機械やタイヤの洗浄も必須事項等々。
有機JAS取得でメリットは?!
有機JASを取得してから、これまでと違ってきたことが幾つかあります。それは、有機栽培の講習会やシンポジウムなどの案内が増えたこと。え?こんなにあちこちで開かれていたの?という感じです。有機JASを取得していなければそのほとんどは知らなかったということで、驚きました。行政も、いろいろやっていたのですね。有機JASを取得する前までは知り得ませんでした。
また、自分たちは有機栽培をしていても、有機JASを取得していなければ取引出来ない業者さんが結構いるんだということも感じます。これは有機JAS法の一つの成果でもあるのだろうと思います。半面、有機JASにはかなりの費用もかかります。実質的な持ち出しがいろいろ発生するので、取得前と同じ単価での販売は難しく、どうしても値上げが必要となってしまいます。今回の我が家の場合、実費だけでも研修費、研修に必要な宿泊費、交通費、申請料、現地確認の実費とその手数料など、約20万円は掛かっています。 それと、日々の記録や書類作成の手間、シールの作成や管理、機械洗浄の徹底など、やはり有機JAS取得前に比べると仕事量が膨大に増えました。今年度は転換期間中有機という表示で、これまた1年だけの表示。
それでも、今年の春の種まきの作物からは転換期間中の文字も消え、ようやく有機JASとして販売が出来ます。私たちにとって有機JASがどれほどのメリットがあるのかまだよくわかりません。タイミングが悪いことに、我が家の有機JAS取得と運送業者さんの運賃の大幅値上げとが重なってしまいました。お取引先様には大変心苦しいのですが、以前と変わらずに取引してださる業者様、お客様は本当にありがたく、心から感謝しています。 ありがとうございます!
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