大失敗・・・アワノメイガのパラダイス
ネットハウス1年目。 4月に定植した苗が40cmぐらいに成長したとき、ネット布地をハウスにかけました。下のほうはビニールハウスと同じ針金で、上のほうは支柱止めでネットを固定しました。 ところが大失敗。 アワノメイガのパラダイスハウスになってしまったのです。 ネットの穴もなく、目合が0.8mmなので成虫は中に入れないはず。 なぜ? この時ばかりは農業指導員の方に来ていただきました。知りませんでした。アワノメイガは、雄花にくると思っていましたが、実は、もっと早い時期に来ていて、葉の裏に卵を産み付けてしまっているとか。そう、ネットをかけるタイミングが遅かったのです。ですから、私はネットハウスでアワノメイガを育成してしまったのです。 このようなトウモロコシなのに、お客様からはたくさんの注文がありました。虫食いのところは切らずに、そのままピンセットで幼虫を取って、5〜6本セットにして格安で販売しました。無農薬のトウモロコシをこれほど要求されるお客様がいらっしゃることに驚きました。そして、改めて「私自身が納得できるトウモロコシが作りたい」と強く思いました。
アワノメイガ予防成功!!
ネットハウス2年目は、昨年の失敗を繰り返さないように、3月の土づくり、EMボカシの投入の時からネット布地を被せました。 日光や雨は露地栽培と同じ条件。 ネットの目合が細かいので梅雨の時は中が蒸れやすくなるため、密植を避け、100本定植、1〜2本取りにしました。強風、台風の時には、ハウス内でロープを張り、茎を支えました。 結果、アワノメイガ予防200%成功!! 雄花に花粉が出始めたころには、雄花を切り取り、ハタキのようにパタパタと雌花に振りかけました。数回の作業でした。 私自身もトウモロコシの花粉で頭から黄色くなりました。他にする作業もなく、実が熟すのを待つだけでした。そして、先端までギッシリ実が詰まり、どこに出しても恥ずかしくないトウモロコシが出来ました。
トウモロコシ残渣の活用
虫の被害が少ないことは、もう一つ良いことがあります。 トウモロコシの茎や葉は土壌の求肥力が強いため、残渣は肥料になるとか。土に戻すと分解も早いと聞いております。 私の畑では、里芋を逆さ植えにしているので、土寄せはしません。取った草やトウモロコシの残渣などを株元にたくさん置きます。また、オクラの株元にも置いておきます。 土を軽く被せて畝をつくり、秋野菜の定植にもつかいます。 アワノメイガの幼虫が茎に入ったものは使わないようにしています。以前、オクラの株元に使ったときにアワノメイガの被害がオクラに及んだことがあったからです。
トウモロコシ栽培の後作には
トウモロコシを栽培した後は、茎を抜き、レーキで畝を整えてから、EM活性液をたっぷり撒いて土づくりをした後、ダイコンのタネを撒きます。元肥は入れずに追肥でEMボカシU型を少々。お肌のとてもきれいなダイコンができます。 コマツナ、ミニチンゲン菜など、栽培期間の短い葉物、カブ、ブロッコリーなども植えますよ。 近頃は温暖化で昆虫の生息期間が長くなっているように感じます。3月ごろからチョウの幼虫(アオムシ)がいなくなる12月末までネットを設置しています。冬季はパイプの骨組みだけなので、雪で潰れる心配はありません。 私の知る限り、このネットハウス栽培はだれも行っていないようで、知人にも勧めてはいます。リサイクルで資材が手に入る方、放置されているハウスがある方は試してみてはいかがでしょうか。
私のトウモロコシ栽培 作業ごよみ
\おまけ・お客様に教えてもらったトウモロコシごはん/
材料:お米3合、トウモロコシ1本、塩少々 <作り方>
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