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葉鹿エコクラブ10年の活動をまとめた記録誌
校内のクラブ活動から地域の環境活動クラブへ

第3回世界水フォーラム(於:京都国際会館・平成15年3月)での発表をはじめ、数多くの実践発表や受賞歴を持つ足利市の葉鹿エコクラブが、この度記念誌『ぼくたち、私たちの挑戦〜環境学習10年間を振り返って〜』を発刊しました。比嘉照夫名桜大学教授は、「継続は力なり。この10年で葉鹿エコクラブは、学校内の活動から、地域全体の活動へと発展し、学校と地域を結ぶボランティアを通した教育と地域活性化をつくり上げています」と、あとがきに寄せたメッセージで、その活動を評価しています。

教育の原点を取り戻す

葉鹿エコクラブは、平成15年に葉鹿小学校のクラブ活動として発足しました。同校では、平成14年に「総合的な学習の時間」(総合学習)が導入される3年前の平成11年から試行的に環境学習をスタート。平成13年に子どもたちのごみ問題調査活動でEMの活用法が取り上げられ、以来NPO法人足利水土里探偵団(中庭三夫事務局長)のアドバイスを受けながら、生ごみの堆肥化をはじめ米のとぎ汁EM発酵液での河川の水質浄化や廃油石けんづくり、プール清掃など多様に活動を展開してきました。


実践発表をする葉鹿エコクラブの子どもたち。(於:善循環の輪in伊勢崎・平成21年9月)
環境に興味のある高学年を中心にスタートした同クラブですが、EMを活用することで、“汚染から浄化する活動“に意識を高めた子どもたちは、PTAや地域の人々と連携して校内活動から地域活動へとクラブ活動を発展させていきました。 そして、「担当の先生の異動で、せっかく根付きつつある活動が途切れてしまうのではないか」という保護者からの声をきっかけに平成19年3月、地域がサポートする「葉鹿エコクラブ」が誕生しました。

記念誌には、卒業生や保護者からの声も収録されていて、「卒業してもエコ活動に関わっています」「自然の生態を調査したことが、進路選びの参考になりました」「問題意識を親子で持つことができました」など、子どもや保護者の環境意識に大きな影響を与えたことが分かります。


手づくりEM廃油石けんは質が良く愛用者も多い。売り上げは活動費や車椅子の寄贈に当てられる
同校の元教頭で現在葉鹿エコクラブ顧問の大島由臣先生は、「葉鹿エコクラブは、1人ひとりが今できることを感性の高い小学校の時期に実践を通して感じてほしいという願いでスタートしました。EMの教育的効果は多岐に渡ることが判明しましたが、即効性ではなく長く使うことで効果が生まれるものです。子どもたちには、将来自分自身の頭で考え、行動できる人になったほしいと願っています」と呼びかけています。

比嘉教授は、「教育の原点を取り戻した葉鹿エコクラブ」と題して、5つの視点を上げました。「教育の原点とは、『生きる力を育む』ことにあって、①潜在能力、②自己管理能力、③人間関係能力、④自力解決能力、⑤使命感と責任感と正義感、を向上させて、学びが好きな子どもを育てる仕組みをつくっていくことです。EM活動は、教育の場における創造力はもとより独創性を育てる大きな力を持っています。同エコクラブの活動を見ると見事に合致する成果を育て、学校が地域をまとめる情報発信源として機能しています」と讃えています。

冊子には、これまでに受けた多くの受賞歴や年間3〜4回に及ぶ実践発表の足跡が記されていて、EM活動の貴重なデータと言えます。

10周年記念誌の問い合わせ先…葉鹿小学校・古暮忠博教諭(葉鹿エコクラブ事務局)
価格700円(在庫少)事務局:TEL0284−62−0242

掲載日:2009年12月21日

EL−net(環境学習ネットワーク)とは

学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。
URL http://www.school-el.net/

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