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PTA・NPOも協力しEMクラブ発足 三重県四日市市・大谷台小学校

学期ごとに1回、みんなで持ち寄った米のとぎ汁EM発酵液を川に流す

PTAやNPOメンバーが学校でのEM活動を積極的にサポート

校内の石けんをすべてEM廃油石けんに切り替えた

牛乳パックや星や動物の型など、各々が好きな入れ物で石けんづくり

トイレ掃除にもEMを活用。毎日EM活性液を流している
四日市市街、コンビナートと伊勢湾を臨む丘陵地に位置する四日市市立大谷台小学校(駒田幸子校長・児童数584人)では、四日市港に注ぐ海蔵川の支流堀川の浄化活動に長年取り組んでいる。同じ川沿いにある海蔵小学校とその2校の卒業生が進学する山手中学校の子どもたちとPTAやNPO、地域の人たちで「堀川ジャブジャブ作戦」と称し、平成14年から活動している。

学校の枠を超え、共同してそれぞれの場所から米のとぎ汁EM発酵液を流しており、今では各校の活動となっている。EM活用のきっかけは、山手中学校のPTAであった、NPO法人イーエム市民広場のメンバーたちの働きかけからで広まっていった。大谷台小学校では学期に1回、6年生が投入することになっている。PTAがペットボトルにEM活性液と糖蜜を入れ、1〜6年生の子どもたちもそれぞれ持ち帰り、保護者がとぎ汁を入れるという、全校児童が携わる活動となっている。

クラブ活動にEMを取り入れる

その活動も6年が経過し、より積極的なEM活動を子どもたち自らがやってほしいという先生やPTAの願いから、年間8回行われる校内のクラブ活動の中に、昨年から「EMクラブ」として発足することになった。現在は9人の子どもたちが所属している。

目下取り組むのは、給食室から出る廃油を使ったEM廃油石けんづくり。NPOのアドバイスで、今までやったことがなく、少人数でもできる取り組みとして始めた。始める前には、「EMとは何か」など基礎的な学びを、NPOメンバーや担当の先生を講師に積み重ねた。PTAの協力のもと、慣れない手つきで石けんづくりを行う子どもたち。出来上がった石けんは校内すべての流し台に置き、全クラスにも数個ずつ配る。子どもたちには、「普通の石けんに比べて手がツルツルになって使いやすい」と好評だ。

クラブ担当の梅谷明美先生は、「メンバーの多くはこのクラブが第1希望ではなかったものの、活動を続けていく中で、自分たちが世の中を良くしていく活動をしているのだという気持ちになり、入って良かったという子どもたちが増えた。全校にEMの素晴らしさを広げていきたい」と喜ぶ。PTAの田中義明さんは、「皆で環境を良くするという気持ちが大切。これからも家庭と学校、地域が連携して活動できるよう協力したい」と子どもたちの取り組みを支えている。

EMを活用した環境浄化や農業を精力的に取り組む四日市市。学校活動にPTAやNPOが携わることで、地域活動との相乗効果も期待できるのではないだろうか。

掲載日:2009年2月13日
EL−net(環境学習ネットワーク)とは

学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。
URL http://www.school-el.net/

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