この提案をした市民団体は、川崎市で5年前からEMボカシづくりを行っているEM普及活動研究会(代表吉田賢治さん)。今年3月、米のとぎ汁EM発酵液のつくり方とプール清掃のパンフレットを添えた提案書を教育委員会に提出。教育委員会は、情報の1つとして各学校に通達しました。その後、吉田さん自ら、学校に電話を入れて、学校内のトイレ状況を聞き取り、EMの説明した結果、14校の学校から「やってみたい」との申し出がありました。
それらの学校には、月1リットルのEM活性液1本が届けられ、週1回の清掃業者による掃除の合間に、各学校の担当者が、汚れ落としとニオイ対策に使っています。
その学校の1つの川崎市立小田小学校(澤田妙子校長・児童数567人)は、一昨年から夏休み子どもチャレンジワークショップに吉田さんらをボランティア先生として招いて、EMボカシによる生ごみリサイクルを行っています。1〜6年生まで計60人が体験し、このイベントが縁で、今回のEM活性液でのそうじが導入されました。
ニオイ消しだけではない
今年5月中旬に、吉田さんと研究会の杉本さんが、小田小学校を訪問、総括教諭の風間祥子先生に、トイレから体育館、多目的ホール、コンピューター室、下駄箱まで、様々な場所にEM活性液を使うコツを伝授しました。
締め切り状態の更衣室や、体育館の用具室やコンピューター室(電子機器には直接かけない)にもEM活性液を噴霧。吉田さんが、EM活性液が多方面に使えることを知らせると、風間先生は「わずか1リットルが、いろいろな場所に使えるのね」と驚いていました。
EM散布はいつでもどこでも
吉田さんは、「ニオイを消すということは、まず空気の質を変える第一です。今は様々な感染症も心配されているし、子どもたちの健康のためにもEMを教室にもまいてほしい」と話します。
EM普及研究会では、14校すべてを訪問し終えており、評判を聞いてか、さらに数校から依頼があったということです。これからは、EMについてさらに理解してもらい、学校運営の中に生かしてもらう取り組みをしていく予定です。
学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。 URL http://www.school-el.net/