平成15年には、高学年を中心とした葉鹿エコクラブがクラブ活動として発足しました。現在では、質のよい廃油石けんづくりや生ごみの堆肥化、手漉きの和紙づくりなどを行っています。
特に、家庭から回収した廃食油でつくったEM石けんは運動会などで販売し、収益金は施設へ贈る車イスの購入に当てるなど、活動の幅は福祉にまで広がっています。 これらの身近な暮らしをテーマにした環境保全活動は、(財)日本環境協会が主催する環境コンテストなどの表彰も数多く受けています。
中学生が地域のリーダーに
これらの活動を通じて生まれた子どもの環境意識を、地域の活動にもつなげようと、今年3月、地域住民参加型の葉鹿エコクラブが発足。設立総会には約80人が出席し、初代会長に大塚久子さんが就任しました。
地元東光寺幼稚園園長を務める大塚さんは、EM団子づくりなどを通して、葉鹿エコクラブと園児たちの交流を長年にわたり続けてきました。「幼稚園から環境意識の高い子どもに育てたいという思いで続けています。地域版葉鹿クラブは、“卒業生が葉鹿小学校時代の体験を思い出にしないで、身に着けた知恵を地域に生かしてほしい”と願っています。EMについては、葉鹿小学校を卒業した中学生の方が詳しいので、本当のリーダーは子どもたちですね」と話します。
今後は、月1回のペースでEM石けんづくりや水生生物観察会などを行っていく予定です。また、市から委託された蔓植物による温暖化対策で、窓際にゴーヤを植えるなどの活動も計画されています。
葉鹿エコクラブ 活動の記録
学校におけるEMを活用した環境についての取り組みを地域のEM実践者やボランティアとともに支援していくためのネットワークです。 URL http://www.school-el.net/