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EMボカシネットワーク 障害のある人も、ない人も共に歩む

EMボカシネットワークとは、EMボカシや関連資材を製造する授産施設・作業所と、施設を支援する地域ボランティアグループなどで構成された全国ネットワークです。現在、国内各地に29支部を持ち、340の授産施設・作業所が参加しています。さらに、米国や韓国にも組織が誕生し、それぞれが特色のある活動を展開しています。

原点に戻ってEMボカシを学ぶ   15周年を迎えた関東支部

 「EMボカシと共に歩んできた15年は感慨深い」と語る加藤会長
「EMボカシと共に歩んできた15年は感慨深い」と語る加藤会長
EMボカシネットワーク関東(加藤次郎会長)が、3月5日、東京都台東区民会館でEM技術交流会を開催しました。今年は発足15周年にあたり、参加者らはこれまでの歩みを振り返りながらネットワークの原点であるEMボカシの品質について学び、再確認し合いました。

毎年恒例で行われている同ネットワーク関東の技術交流会ですが、施設・作業所のEM担当者にとっては日頃の疑問や不安を解消して、連帯感を持ち続けられる交流の場となっています。しかし、ここ数年の経済不安や自立支援法による運営の見直しで、参加者は年々減る傾向にあります。今年は、10施設・作業所の代表と支援者に推進委員を含む28人が参加しました。

 事務局が用意したお弁当を囲みながら、交流する参加者たち
事務局が用意したお弁当を囲みながら、交流する参加者たち
交流会の前半は15周年を祝う挨拶が続きました。加藤会長は「施設でのEMボカシづくりは、障害者が冬ごもりから目覚めて外界のぬくもりに身をさらして生きていく、そのスタートに有効に役立ってきました。地域の中で活動する福祉的、社会的意義に気づかせてくれたように思います」と15年の歩みを”啓蟄”に例えて振り返りました。

同ネットワーク名誉会長の比嘉節子さんは、「皆さんは私の人生に多くの意味を与えてくれた教師です。施設でつくるEMボカシが地域の人々や行政、学校とのつながりを得て、さらに広がっています。これを機に、これからは生ごみの減量、処理するという考え方から、楽しむという意識に変えていきましょう。皆さんは良質のEMボカシをつくることを楽しんでほしい」と話し、生ごみを楽しむ秘訣として「EMボカシを惜しみなくたっぷり使って、良い発酵肥料をつくることを普及し、良い花、野菜づくりをするお手伝いをしていきましょう」と提案しました。

この後、NPO法人関東EM普及協会の若倉利勝副理事長が来賓挨拶。続いて、加藤会長講話「EMボカシネットワーク関東15年のあゆみ」、鰍dM研究所製造開発チームリーダー津曲徹さんによる講演「品質の良いEMボカシとは」が行われました。

 EMボカシづくりを通して地域の環境問題に関わっている意義を話す吉田さん
EMボカシづくりを通して地域の環境問題に関わっている意義を話す吉田さん
午後からの交流会では、社会福祉法人白峰福祉会「町田かたつむりの家」(東京都町田市)の支援スタッフ・吉田有宏さんによる活動発表と参加施設代表の近況報告がありました。かたつむりの家では、市民グループ「EM窪平」のアドバイスを受けて1年前からEMボカシづくりを作業に取り入れています。今では、地元農協との契約で毎月約100kgを納入するまでになりました。また、厨房の調理残さを肥料化して野菜をつくり、地域で販売や施設内で利用するなど手応えを楽しんでいます。吉田さんは「こうした取り組みを他の福祉ネットワークにも紹介して、町田市の環境問題に福祉施設から情報を発信していきたい」と意気込みを話しました。

ネットワーク関東を支える支援者・推進員制度
ところで、支援者・推進員というのは関東独特の設定で、施設・作業所の活動を支えてくれる心強い存在です。一般の受注作業が減少する中で、環境改善や生ごみ減量対策でEMボカシとEM団子を活用する自治体やNPOが増えてきて、販路や収益につながるその橋渡しに一肌脱いでくれているのが支援者や推進員です。関東のこのシステムは、EMボカシネットワークの発足理念である「福祉施設を中心にした地域づくり」を実現化していると言えます。

 EM生ごみ発酵肥料を使った市民農園づくりを通して福祉施設を応援する、EM窪平の仲村代表
EM生ごみ発酵肥料を使った市民農園づくりを通して福祉施設を応援する、EM窪平の仲村代表
この日も、白井市福祉作業所(千葉県白井市)の支援者の若倉利勝さん(EM白井野菜の会)、社会福祉法人杜の舎ワークショップありす(群馬県太田市)の支援者中庭三夫さん(NPO法人足利水土里探偵団)、町田かたつむりの家の支援者仲村達郎さん(EM窪平)が出席しました。

若倉さんは、白井市福祉作業所が「自主財源確保」をめざして、EM活性液とEM団子の製造・販売を支援。学校のプール清掃や河川浄化、EM廃油石けんづくりなども施設を拠点に推進するなど地域の中における福祉施設づくりに寄与しています。中庭さんは、市主催の生ごみ堆肥化講習会で積極的にEM生ごみ発酵肥料の活用を薦め、福祉施設がつくるEMボカシの販路を広げています。また、隣県にある福祉施設との交流を提案し、施設間同士の連携を盛り上げています。町田市ゼロ・ウェイストの主要メンバーである仲村さんは、市内窪平の地に約330坪の農園を103世帯の会員と共に開墾。かたつむりの家がEMボカシづくりに取り組むにあたって、米ヌカなど資材の調達や農協に販路の窓口を置くなどを支援、心強い存在になっています。

掲載日:2010年4月15日

外部リンク

EMボカシネットワーク
http://www.emro.co.jp/embokashi/


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