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EMボカシネットワーク 障害のある人も、ない人も共に歩む

EMボカシネットワークとは、EMボカシや関連資材を製造する授産施設・作業所と、施設を支援する地域ボランティアグループなどで構成された全国ネットワークです。現在、国内各地に29支部を持ち、340の授産施設・作業所が参加しています。さらに、米国や韓国にも組織が誕生し、それぞれが特色のある活動を展開しています。

第1回関東EMエコ活動発表大会で事例発表

 交流会では、各々の取り組み状況や課題などを発表し合った
交流会では、各々の取り組み状況や課題などを発表し合った
関東支部(加藤次郎支部長)の交流会が、2月7日、東京都江戸川区・タワーホール船堀で開催された「第1回関東EMエコ活動発表大会」(主催:NPO法人関東EM普及協会)に合わせて行われました。参加者は施設・作業所の関係者と支部関係者ら25人で、昼食時に情報交換をしました。席上、新しく入会した白峰福祉会「町田かたつむりの家」(東京都町田市)の森公男施設長は、ボランティアグループ「EM窪平」の支援を受けながらEMボカシづくりに取り組む期待感を語りました。

同大会は、支部事務局設置などで関東地区のEMボカシネットワーク活動を支援しているNPO法人関東EM普及協会が傘下のEMネット北関東、同埼京、同山梨、同神奈川、同茨城、同ちばの活動者が日ごろの活動状況を報告したものです。EMボカシネットワークからも精神障がい者社会適応訓練事業所「かたつむり工房」(茨城県鹿嶋市)代表の平井恵美子さんと白井福祉作業所(千葉県白井市)渡邊恵所長が地元のボランティアグループと取り組む環境活動について、それぞれ発表しました。

 地域の人といっしょに花壇の土づくりをする利用者たち
地域の人といっしょに花壇の土づくりをする利用者たち
平井さんが主宰する「かたつむり工房」は、引きこもりや心の障害を持つ人の通所リハビリー施設です。EMエコアドバイザーの資格を持つ平井さんは、野菜や花づくり、EMボカシづくりを作業に取り入れて社会復帰、自立への道を支援しています。農園では、地域の学校から回収した給食の残さをEMで発酵肥料にして活用。地域の人たちも実習に来るようになりました。

平井さんは、「障害を隠さずに交流することで、地域の人たちと理解しあい、偏見や差別がなくなっていくようです。利用者の回復へのステップアップになっています」と発表しました。さらに、実習に参加した人たちの呼びかけでボランティアグループ「エコ・グリーンピア」が誕生。かたつむり工房の活動支援はもとより昨年から市内小中学校のプール清掃にEM活用を働きかけています。

「EM活用による地域に根ざした環境活動と福祉作業所運営」と題して発表した白井福祉作業所の渡邊所長は、地元のEM白井野菜の会の強力なバックアップで作業所運営が活気づいている様子を紹介しました。EMボカシづくりをはじめ、小学校と協働で行う河川の浄化活動、プール清掃に使用するEM資材の提供、農園で栽培するEM自然農法産野菜の販売など地域に密着した環境活動に積極的に参加。将来的には「作業所が地域循環の拠点になるのが目標です」と話しました。

郡山市から介助人と共に参加した西牧さゆりさんは、「交流会を楽しみに参加しました。不景気で受注作業も減ってきているので、気持ちが滅入ってきていましたが元気をもらいました。地域に密着したEM活動をめざします」と声を弾ませていました。

掲載日:2009年2月27日

外部リンク

EMボカシネットワーク
http://www.emro.co.jp/embokashi/


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