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EMボカシネットワーク 障害のある人も、ない人も共に歩む

EMボカシネットワークとは、EMボカシや関連資材を製造する授産施設・作業所と、施設を支援する地域ボランティアグループなどで構成された全国ネットワークです。現在、国内各地に29支部を持ち、340の授産施設・作業所が参加しています。さらに、米国や韓国にも組織が誕生し、それぞれが特色のある活動を展開しています。

EMボカシづくりから花卉・野菜づくりまで
知的障害者授産施設「あゆみ園」―徳島県徳島市―

有機JASの小分け認定を受ける

 住宅地の中にある「あゆみ園」の建物と広い菜園
住宅地の中にある「あゆみ園」の建物と広い菜園
徳島市内新興住宅地内、約2600平方メートルの敷地に、授産施設「あゆみ園」(白川キミ子園長)があります。平成2年にオープンして13年に増築し、それまでの大部屋から個室体制へと変わりました。現在入所者47人、通所者10人、ショートステイ4人が在籍しています。敷地内には約300坪の菜園があって、EM生ごみ発酵肥料を使った無農薬野菜がつくられています。

 有機JAS認証野菜の小分け作業に取り組む農務班の仲間たち
有機JAS認証野菜の小分け作業に取り組む農務班の仲間たち
農作業は、農務班に所属する利用者たちが取り組んでいますが、キャベツやダイコン、ネギ、ホウレンソウなど旬の野菜が栽培されています。収穫した野菜は給食などで利用するほか四国4県・関西方面をエリアとする生活協同組合コープ自然派(組合員数5万人)徳島に出荷しています。コープ自然派徳島のアドバイススタッフ中村隆宏さんは、「あゆみ園では、リハビリを兼ねた野菜づくりなので出荷量は少なく、今のところ『徳島産』と一括表示せざるを得ないのが残念です。『生産者あゆみ園』と表示できるようになれば良いですね」とエールを送ります。また、有機JASの小分けの認定を受けて、コープ自然派が扱う有機JAS認定野菜の小分け作業を受託しています。単純作業ですが、コープの宅配流通において大事な工程を担っているのです。

2市1町にEMボカシ供給

園芸班が担当するEMボカシづくりは、平成7年から始まり12年間の実績があります。今では地元を含む2市1町の行政があゆみ園のEMボカシを買い上げ、生ごみ減量施策に取り入れています。白川園長は、「あゆみ園がEMボカシをつくり始めたころは、四国でも珍しく、私も講習会の指導であちこち行きました」と振り返り、「EMボカシづくりは楽しい作業で、しかも地域の環境対策に役立っているのですからこんな良いことはありません」と胸を張ります。

 色とりどりの花々に囲まれた園芸班の仲間たち。彼らをお世話するEMボカシネットワーク徳島事務局の芝さんと記念写真(右から2人目)
色とりどりの花々に囲まれた園芸班の仲間たち。彼らをお世話するEMボカシネットワーク徳島事務局の芝さんと記念写真(右から2人目)
園芸班ではこの他に、ハウス園芸でパンジーやサルビア、マリーゴールドなどの花の育苗に取り組んでいます。育てた苗は市内の花市場に出荷したり、公共施設の花壇づくりの競争入札にも参加したりするなど、積極的に活動しています。園芸班3年目の伊賀友紀さんは、「お花が大好きで、時間のたつのも忘れます」と笑顔を見せます。

今年は新たな挑戦として、「緑のカーテンを」広げる会の依頼を受けてゴーヤの苗づくりをしました。“緑のカーテン”とは、エコロジー活動の一端で、ツル科の野菜や花を窓側に植え込み強い日差しを遮断するという発想です。ゴーヤは発芽率が低く、育苗は難しいとされていますが、EM希釈液1000倍に種をつけ、発芽後は潅水にも使用したところ発芽率8〜9割になりました。EMを使わなかった場合の発芽率は7割止まりだったことからもEM効果が確認できました。

今では、ハウス内の散布はもとより施設内の清掃にも活用するようになりました。EMボカシネットワーク徳島事務局の芝洋征さんは、「まじめにこつこつと積み上げてきたあゆみ園の取り組みです。これからもサポートしていきたい」と温かく見守ります。

これらの取り組みは、11月25日、鳴門教育大学で開催された「四国EMフェスタ2007in徳島」で園芸班を担当する寶憲一指導員から発表されました。

掲載日:2007年12月30日

外部リンク

EMボカシネットワーク
http://www.emro.co.jp/embokashi/


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