オークルのEMボカシづくりは10年前から始まり、今では町内の生ごみ減量対策の情報発信の拠点になっています。さらに近年、酪農家が多い十勝地方という地域性の中で、牛舎の悪臭対策にEMボカシが活用され販路を広げています。現在4牧場で活用されていますが、2〜3日に1回、牛舎のスラリーにEMボカシを散布するだけという手軽さが生産者に喜ばれています。
福祉施設では全国初
なお、北海道においては、元国立帯広畜産大学の佐藤邦忠名誉教授が道内の獣医師会の情報誌「北海道獣医師会雑誌」(2005.4.1発行)に「EMは環境汚染の予防、病傷家畜の減少、自然環境の保全に有用性を発揮する」と発表。畜産分野におけるEM技術は、感染症対策や免疫力アップなど専門家からも高い評価を受けています。
芽室町で「EM公開講座」 北海道支部設立10周年記念事業
会場は基礎講座(初心者用)と専門講座(実践者用)に分かれ、EM生ごみ発酵肥料を使った花や野菜づくり、酪農業におけるEM活用など6講座が開かれました。町内外から約100人が参加し、中には関心のある講座を掛け持ちする人もいて、メモを取りながら熱心に聞き入っていました。
支部運営に秘策あり
公開講座前日には支部総会がオークルで行われ、9施設の担当者と関係者合わせて30人が参加しました。 同支部では、総会開催施設は、全国各地で行われるEM関係の大きなイベントに、担当者1人を派遣できるという特典を設けています。費用は支部が負担しますが、各施設・作業所が生ごみ処理容器を1個売るごとに販売店から支部に100円の協賛金が入ってくる仕組みで、販売店の理解と協力によります。今年は2月に東京ビッグサイトで行われた自然農法・EM技術交流会にオークルからEMボカシ担当の岡秀隆支援員が参加しました。この特典と協賛金の仕組みは、支部運営の円滑化の秘策とも見られます。また、1泊2日の日程が施設間の親睦を強めています。
EMボカシネットワークhttp://www.emro.co.jp/embokashi/