ちずこさんと比嘉セオリー│野本ちずこ

第2回 あなたの体は9割が微生物!

体調不良が続いた現役時代

昭和57年頃、全国の中学校では、校内暴力が多発していて、私の勤めていた中学校でも例外ではありませんでした。学校内での問題行動が頻繁に起こったのが特徴で、校内のあちこちで、ガムやタバコのごみが散乱していたり、爆竹が鳴ったり、教師や生徒に対する暴力が後をたたない状況でした。

この当時、教育困難校と言われる学校に3校のべ11年間も勤務して、私の教師としてのあり方を決定づけたと言っても過言ではありませんが、この時校内暴力が原因で痛めた頚椎や腰椎が、後々の後遺症として、私を苦しめることとなりました。

親は、直腸がんで亡くなっていますし、自分自身も卵巣は片方切除、子宮は全摘、55歳の人間ドックでは、胸部に8mmのガンも見つかっていました。そのため、健康には特に気をつけ、ビタミンA、B、C、E、鉄分、ミネラル、プロポリスなどのサプリメントを、毎食ごとに手のひら一杯食べていました。何が良かったのかは分かりませんが、幸運にも胸部のガンは消えていました。

しかし、定年退職後、幼稚園に勤務するようになっても、月に1度は激しい吐き気とめまいに襲われて、民間救急車で運ばれるような不安定な健康状態はずっと続いていました。そして、ついに健康診断で、食道にポリープと大腸がん疑いありのD判定まで出てしまったのです。

「発酵」と「腐敗」

ところが、幼稚園のままごと遊びでお皿の上の発酵した野菜を見つけました。EM栽培の野菜は、時間がたっても、いやなニオイがせずにかぐわしいニオイがしていたのです。この出来事に「発酵」と「腐敗」の違いを強く認識させられたのです。

幼稚園勤務時代に見つけた、プランターで栽培をしたトマトやきゅうりを使ったままごと遊びの、片づけられていないお皿。真夏に3日経過しているのにもかかわらず、腐敗せずに発酵しているため水が白っぽくなっている。

腸内が悪玉菌で汚染されているとウンチが腐敗で臭くなる。まず、目標は、臭わないウンチにしようと考え、ジュースを発酵させたり、野菜や野草を発酵させたりなど、いろいろな本を買いあさってやってみました。当時、比嘉教授は、統合失調症もうつ病も、腸内細菌によって治ると言っておられましたが、私が健康は腸内細菌で決まると確信できたのは、教授が薦めてくださった『あなたの体は9割が細菌』という本を読んでからでした。私の健康状態も食べ物の好みも、微生物に支配されているということを肝に銘じ、まず、腸内細菌を善玉菌優位にして、かぐわしいニオイのウンチを目指しました。

「あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた」アランナ・コリン 著 矢野 真千子 訳/ 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 / 発売日 ‏ : ‎ 2016/8/10

そして、体内の微生物に話しかけるように、食べやすく、体にいい発酵食品づくりに挑戦したのです。出来上がった発酵食品は、70種類にもなりました。それらをMIRSという波動測定器にかけたところ、微生物の餌となる糖類の中でも、グラニュー糖の発酵力が一番高いことに気づきました。糖が分解すると若干のアルコールは発生しますが、常温で3ヶ月置くと、安心して食べられる状態になります。特に果物の皮には栄養があり、ピューレにすると繊維質も多く良質な発酵食品ができます。その果物の皮も、一度冷凍してから使うと、波動がぐんと高くなるという結果が出ました。富士山の水も、冬に一度凍ったものが春に融けるため、同じ原理で波動が高くなるのだと思われます。

発酵食品とは、微生物の働きで人間にとって有用な食べ物へと変化させたものです。栄養成分が細かく分解され体内への吸収率も良くなります。微生物が生み出す酵素は、ミネラルとたんぱく質が結合したもので、その結合方法によって働き方も異なるということを理解したとき、EMの酵素を含む「そっと乳酸菌」や「EM-X GOLD」、重要なミネラル成分である「EMてぃだの生塩」を使えば簡単に発酵食品が出来るということにたどり着きました。

果実の発酵ジュースの威力

私の作った果物の皮のピューレを、(株)EM研究機構で調べていただいたところ、EMの技術を使った発酵ピューレの中で、見た目もおいしさも栄養価も、最もすばらしいという評価をいただくことができました。勿論、波動測定値も免疫381と高い数値が確認できました。しかも、「EM-X GOLD」は低分子状態なので、体への吸収力が早いということは食べて実感できます。

材料の組み合わせ方で数値には随分違いが出ますが、Oリングで材料を選択すると、簡単にいい組み合わせを見つけることができます。特に、仕込みの材料をホワイトリカー・イモ焼酎・米焼酎のどれを使うかの決定にも、Oリングは役に立ちます。私はOリングで、本来なら捨ててしまうような商品にならないイチゴや、玉ねぎの葉を使ったレシピも作りました。

波動測定結果は、いちご酵素シロップの免疫が463、玉ねぎの葉の醤油付けは免疫440、と、驚きの宝物になりました。「EM-X GOLD」や「そっと乳酸菌」のすごさを改めて実感していますが、今年は、「EM-X GOLD」の分量の入れ方を工夫して、重ね効果による波動数値のアップをねらっています。

ズッキーニのオリーブオイル炒め ピューレ乗せ。上から時計回りに、みかんのピューレ、バナナとりんごの皮のピューレ、黒ニンニク。添えるドレッシングは、玉ねぎの葉のしょうゆ漬け+えごまオイル。左の小皿は、青大豆の豆腐の冷奴。玉ねぎの葉のしょうゆ漬けを乗せて

また、EMを使った独自の方法で発酵させた黒ニンニクの免疫も764と高く、甘くてプルーンのようなおいしさに仕上がっています。こういった発酵食品のレシピは野本直伝として、講習会でのみお伝えしています。興味のある方はお近くのセミナーに是非ご参加ください。(お問い合わせはこちらまで<えひめユニバーサルビレッジ研究会>)

大皿左上にはジャンボ黒ニンニク。自家製酵母を使って焼いたパンの上に、みかんの皮のピューレ、いちごの酵素シロップ漬け、ぐみの実のキビ糖と玄米焼酎漬けをトッピング。ビーツの葉と果物の皮のピューレとミントの葉と果物の皮のピューレを野菜氷にアレンジ。右上のヨーグルトにはイチゴ酵素シロップを添えて

今では、EMなしの生活は考えられません。体は、すっかり元気になり、何の病気もなく、薬も全く飲みません。EMを使って、体中が整流されているのか、若い時から、視力は0.3でしたが、72歳になった今では、1.0と新聞を読んでも、パソコンを打っても全くメガネが要らないばかりか、針に糸を通すのも平気です。私たち団塊の世代の人たちが後期高齢者になると、医療費や介護費の負担が更にのしかかり、これからが心配ですが、比嘉教授は、自分の体を自分で治す方法を、どんどん開示してくださっています。そして、EMを徹底して使えば、安く・安全・安心・ハイクオリティな生活を送ることが出来ると。

私が二つの法人を立ち上げたのも、EM技術を活用し、ユニバーサルビレッジを推進すれば、個人から地球全体に至るまで、あらゆる生命が蘇生の方向へ動くと信じているからです。来年10月には、『微生物たちのパワー~波動値が語るEM栽培と加工品~』を出版予定です。まさにEMの蘇生力には驚かされるばかりです。
※近年、比嘉教授が提唱している、EM技術を活用しているコミュニティをつなぐ国づくり。

 


<PROFILE>
野本 千壽子(のもと・ちずこ)
/愛媛県松山市在住。EM親善大使。Uネット愛媛県理事。EM実践女子会メンバー。「EMスペースほしとたんぽぽ」「えひめユニバーサルビレッジ研究会」代表理事。
主な論文「生徒の心に残 る道徳の時間の創造」(文部大臣奨励賞) / 「水の利用を見直し、生徒の生活意識を深める体験学習」(東書教育賞優秀賞)
著書(ペンネーム:瀬本千壽 / せのもとちず)
「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ」~みすゞと歩む自分探しの旅~
「テレパシーごっこ」
「微生物さんのパワーを引き出すのはあなた」2020/8/15 出版社:パブフル