今や世界中で河川や沼、海の浄化に使われるようになったEM団子は、環境問題の解決と社会全体の未来型コミュニケーションの機能を果たしています。
事の発端は、2007年12月にマレーシアの総合コンサルタントのMr. Soo(スーさん)が、ペナン州の知事の協力願いを持参し沖縄に来られたことでした。2008年8月8日、ペナンの湾を中心に、ペナン州全域の河川にEM団子(EM Mud Ball)を100万個投入したいので協力をお願いしたい。その時に、比嘉先生もペナンの式典に参加し、知事ともどもEM団子(EM Mud Ball)を投げ入れてほしいという提案を受けたのです。
ひと口に100万個と言っても、これは全州をあげて協力しないと簡単に達成できるものではない旨の話しをすると、必ず実現しますという返答をされたのです。
実際に始めると、さすがのスーさんも容易にならぬことに気がつきましたが、州政府はもとより、学校や宗教団体やマスコミの協力を得て、105万個のEM団子(EM Mud Ball)を作ったのです。それを末広がりの最上を意味する8の字が3つならぶ2008年8月8日に全州参加の式典を実行し、その日を記念して”World EM Mud Ball Day”(世界EM団子の日)を宣言したのです(参照:第28回 マレーシアの「世界EM団子(EMマッドボール)の日」/2009年10月)。
Uネットの海の日のEM団子投入やEM活性液の組織的な行事は、EMの本家の日本でも定着させるべきという提案を受け2009年からスタートしました。その成果は全国的に広がり、日本の河川や海がきれいで豊かになったという歴史を歩んでいます。
ペナン湾やペナン州の河川は、100万個の投入で一挙にきれいで豊かになり、この方式はマレーシア全土に広がり、あらゆる分野でEMが使われるようになっています。
Uネットによる海の日のEM団子やEM活性液の投入は、コロナ禍でも続けられ、三重県の伊勢湾浄化プロジェクトも着々と成果を上げています。
Uネットとしては、海の日の投入に都合が良い場合は従来のような活動を続けながら、8月8日の世界EM団子の日にもEM団子やEM活性液の投入を行うことになりました。
規模が大きくなり、1日で終わるには大変な地域もあります。それを2回に分けて楽しみを倍加しようと言うことが基調となり、やがては、生産や生活のすべてにEMが使われ、環境問題の本質的な解決に至る現実が見えてきます。
以下は海外の事例を紹介します。
海外でのEM団子活動ハイライト
【米国】ゲンキ アラ ワイ プロジェクトを支える献身的なボランティアたちは、州で最も悪名高い水路の 1 つを清掃するために自らの手を汚しています…
出典:https://www.midweek.com/genki-ala-wai-project/
【クロアチア】授業の最終日は伝統的にEMボールを海に投げ込むことで祝われます…
出典:https://www.rabdanas.com/index.php/ vijesti/item/8056-bacanjem-em-kugli-u-more- tradicionalno-obiljezen-posljednji-dan-nastave
【クロアチア】よりきれいな海を目指すコストレンの学生たちのEMボール(ナシャ・コストレナ市営新聞)… 出典:https://nasakostrena.hr/em-kugle-kostrenskih-ucenika-za-cisce-more/
出典:https://nasakostrena.hr/em-kugle-kostrenskih-ucenika-za-cisce-more/
【クロアチア】小さな生態学者ノヴィ ヴィノドルスキの学生たちがバイオ ボールで海を守ります! … (slobodnadalmacija.hr )
出典:https://more.slobodnadalmacija.hr/ om/sa-svih-strana/ucenici-iz-novog-vinodolskog-cuvaju-more-bio-kuglama-sastavljene-su-od-mikroorganizama-koji-ciste-podmorje-1300453
【韓国】済川シニアクラブ、希望の種子EM土工投げ(忠北日報)「済川地域高齢者雇用遂行機関 済川シニアクラブが最近、ハソチョン一員で「希望の種EM土玉投げと拾いキャンペーン」を実施した。…
出典:出典:https://www.inews365.com/ news/article.html?no=770176
【韓国】仁川環境公団、スンギ川浄化活動… 水質モニタリングの推進(京畿日報)仁川環境公団の昇機事業所が仁川河川生活推進団と共同で最近「昇機川環境浄化活動」を行ったと25日明らかにした。…
出典:https://www.kyeonggi.com/ article/20230625580142
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。