ハワイではコナコーヒーをはじめ、農業全般はもとより、ハワイ動物園等でEMは幅広く使われるようになり、州政府もEMの活用に積極的に関与するようになりました。
今回紹介するアラワイ運河浄化プロジェクトは、2019年から始まりました。
ハワイのホノルルにあるアラワイ運河は、ハワイで最も深刻な水質汚染にさらされる川の一つです。この状況を懸念した地元住民は、アラワイ運河を7年以内に遊泳可能な川へ蘇らせようと”Genki Ala Wai Project(ゲンキ アラワイ プロジェクト)“という活動を開始しました。このプロジェクトでは地域や教育関係者も協力し、汚泥や悪臭を抑制するためにEM技術を使用した”EMゲンキボール(EM団子)”の投入が提案されました。
活動の様子は地元テレビにも取り上げられ、EM研究機構のパートナーであるEM Hawaiiのヒロミチ・ナゴ社長が、プロジェクトの技術指導者としてEMの効果について紹介しています。
また、2019年4月のアースデイ(地球環境を考える日)には、地元の高校生とハワイ州知事のデイヴィッド・イゲ氏によるアラワイ運河へのEM団子投入イベントが行われました。(「2019.5.13 EM団子でアラワイ運河を浄化」│EM研究機構 https://www.emro.co.jp/news/detail/1761)
この活動は時間とともに明確な効果が現われ、ハワイの新名所になり始めています。 当初は、EMハワイの環境浄化活動としてスタートしましたが、効果が明確になったため、学校の環境教育やボランティア活動と連動し、現今では、大きな社会現象になってきました。学校では、この活動を様々な形で情報化し、子どもたちに環境浄化の望ましいあり方をプログラムしています。 2020年には、ハワイのホノルル市内を流れるアラ・ワイ水路の浄化をEMで行う「Genki Ala Wai Project」が地域の111ハワイ・アウォードで表彰され、ハワイ州の観光局から寄付金をいただきました。 この活動では水路の調査やEM団子(EM Genki Ball)を投入して浄化活動に取り組んでいます。(「2020.11.10 ハワイの「Genki Ala Wai Project」が地域のコンテストで表彰されました。」│EM研究機構https://www.emro.co.jp/news/detail/1840)
EMの社会化には日常的にEMを使い、いたる所をEM化することに尽きますが、このような社会現象は世界中に広がってきました。
沖縄での鳥たちと花々
沖縄では1月の中旬ごろから桜の開花が始まります。今年は1月の初めごろのぽかぽか陽気もあり、コスモスやヒマワリ、公園の花木の開花でにぎわっています。沖縄のEMグラビトロン結界後の現象として、前回に引き続き、迷鳥や花々の情報を記録します。
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。