新・夢に生きる | 比嘉照夫

第201回 第2回正木一郎記念ユニバーサルビレッジEM国際会議

EMとユニバーサルビレッジ、地球規模の問題解決に挑むEMの役割

EMは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の正木一郎博士が創設したユニバーサルビレッジ国際会議で、独立したセッションとして成長させてもらいました。

正木博士は、地球上で起こっている様々な問題は微生物の活用で解決できるという確固たる考えを持っておられ、EMの活用に期待され、ユニバーサルビレッジのモデル作りを提案してくれました。

すなわち、化学物質や放射性物質等々、プラスチック、電磁波等々の問題を解決し、「地球環境と生物多様性の保全および人類の持続可能な発展を実現する宇宙レベルの村づくり」です。

2022年に開催された第1回は、コロナ禍のためzoom会議で日本国内の事例を中心に発表してもらいましたが、2024年の第2回は11月30日にEMウェルネス 暮らしの発酵ライフスタイルリゾートにて、対面で行いました。27ヶ国からの参加があり、大盛況でユニバーサルビレッジを世界に広げる大きなチャンスになりました。

詳しくはDNDで紹介しますが、第1期の事業が完成した北中城村EMユニバーサルビレッジ(沖縄県)の紹介、塩除草の新たな稲作(三重県)、小泉農園(神奈川県)やアムリタファーム(北海道)の成果、インドのEM技術によるバイオレメデーション、ハワイの元気アラワイプロジェクト、マレーシアのEMを活用したゼロウェイストの街づくりの発表があり、いずれも完成度が高く、すぐに世界に広げられる内容に達しています。

EM技術の農業、環境、健康に関する分野は、ほぼ結論に達しています。すなわち、良質のEM活性液(塩を0.5~3.5%)を作り、空気や水の如く使い、生活や生産空間をEMだらけにするという単純な方法です。

その次の課題は、EMの持つ万能的な量子力学的性質の活用です。すでに、結界に応用されており、EMを活用することは前述のような分野での生産性を高めるだけでなく、病害虫や野生の鳥獣対策、地震や洪水のような被災の減少等々に成果を上げています。次回第3回の会議では、この分野の成果を発表してもらう予定です。

 

NHK本局もEMの成果を放映

2024年11月、2つの番組でEMを活用した取り組みが放映されました。

EMという言葉は使われませんでしたが、『微生物の活用』としてその重要性をしっかりと紹介した内容でした。

一つめは、11月20日の「クローズアップ現代」で放映された内容です。ハワイのアラワイ運河で行われている浄化活動が環境ツーリズムとして新たな分野を切り開き、観光の可能性を広げる意義が紹介されていました。その中でEMダンゴ作りも取り上げられましたが、「EM」という名称は使われず、あくまで微生物の活用という形での紹介でした。

2つめは、11月27日のプロフェッショナル仕事の流儀で放映された米農家、関智晴さんです。

NHKプロフェッショナル仕事の流儀 初回放送日:2024年11月27日 https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/9RX3K582RN/

この番組でも微生物の重要性を強調していましたが、EMを使っているとは説明しませんでした。

地球は微生物の海に存在しており、EM栽培ではない水田や環境も微生物だらけです。これまでは悪玉菌の存在のほうがが目立つため、微生物といえば「悪いもの」「殺菌すべき対象」として捉えられ、微生物=敵という考え方が一般的でした。

この問題を解決したのが、有用微生物を安定的に増やし、環境中の悪玉微生物を無力化、または有用化するように働くEMです。

つまり、EMの存在がなければ、放映で紹介された成果は得られなかったと言えるでしょう。世界中でその革新的な効果が認められ、EMを活用した微生物環境の改善が注目されています。多くの場面で「微生物」という一般的な表現ではなく、「EM」という言葉が使われているのもその証拠です。

NHKで放映されなかった関さんのお米作りの詳細は、以下の通りです。

(株)EM生活より引用 https://www.em-seikatsu.co.jp/products/detail/5285

ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、<公財>自然農法国際研究開発センター評議員、<公財>日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長<平成3年~平成28年>。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」<サンマーク出版>、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」<綜合ユニコム>、「微生物の農業利用と環境保全」<農文協>、「愛と微生物のすべて」<ヒカルランド>、「シントロピーの法則」<地球環境共生ネットワーク>など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」<文芸アカデミー>を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。