よくある質問
EMについて
効果はほぼ同じ
EM1とEMWの中に入っている微生物相には違いがなく効果もほぼ同じです。異なる点は、微生物を育てるエサです。EM1は糖蜜を原料としているために黒っぽい色になります。EMWは柑橘系の糖分を使用していますので、黄色く酸っぱい臭いが強くなっています。EMWは色つきもなくニオイがさわやかなので家庭内のそうじに活用できます。
色の濃淡に関わらず、品質上の問題はございません。どうぞご安心下さい。
EMは素材に天然のものを使用して製造している都合上、まれに色の濃度に均一性のないものが完成することがあります。
EM1の品質に関してEM研究所では、タンクごとにpH、酸度(有機酸量の目安)、乳酸菌数、酵母菌数、EC(電気伝導度)などを測定項目として、品質管理を行っており出荷基準を満たしたものだけを出荷しております。
以下の表のように、色が濃いEM1と色が淡いEM1を比較した場合、pH、酸度、乳酸菌数、酵母どの項目においても、色の濃淡による菌数や有機酸への影響はありません。
安心してお使いください。
EM1と併用すると効果倍増
EM3は光合成細菌を主体とした培養液です。農業分野では増収や品質向上に効果があると言われます。また、環境浄化においても汚泥分解の促進や臭気の軽減などにも効果的と言われます。光合成細菌はEM1中の発酵系の微生物と共存するとより効果を発揮しますので、EM1と併用することを前提としています。
実際のものを見なければ正確なことは言えませんが、黒カビ(黒色のカビの総称)かもしれません。
EMの中には糸状菌といって、白いカビのような菌も含まれていますが、黒カビはEMに悪い影響を及ぼすものです。希釈したEM液はなるべく早く、3日以内で使い切ってください。スプレーヤー本体は歯ブラシなどでよく洗い、よく乾燥させておくことも有効です。
濃度の濃いEM希釈液を植物に直接散布すると、生育障害を招くおそれがあります。
これはEMの原液がpH3.5で酸性度が強いからです。また濃いEM希釈液を1度に使うよりも、薄いものを何度か分けて散布する方がEMが土壌に馴染みやすいようです。
EM1の1リットルボトルのキャップ1杯は7ミリリットルです。
100倍希釈なら水が7リットルに対してEM1はキャップ10杯、1000倍希釈なら水が7リットルに対してEM1はキャップ1杯加えます。それを目安に考えてください。
EM1の原液は、ほぼpH3.5の酸性で安定した状態です。
このEMを活用するために水で希釈すると、pH7.0前後の中性になり、その性質を保つ上では、不安定な状態になります。したがって、EM希釈液を長期間保存すると劣化したり、時には腐敗してしまうことがあります。希釈液は使用する量だけつくり、長期間保存するのではなく、2~3日で使い切るようにしてください。EM希釈液の状態をよく知るには、ニオイで判断するのが一番良く、腐敗臭になったらEM1を加えてトイレなどに流してください。
EM1は酸性が強く、雑菌が入っても繁殖することができないので、有効期間内であれば腐ることはありません。
もし長期にわたって使用するなら、あらかじめ200ccの容器に小分けして使うとより安全でしょう。
土に直接かけると発育を良くする効果があります。
また、葉面にスプレーすると病害虫の予防になりますが、あくまでも予防なので病害虫が発生してから吹きかけても効果はありません。特に、虫がつきやすい植物には効果的です。
あまり長く置いておくと腐敗臭がしてくることがあります。
その時はEM1を加えてトイレに流すなどしてください。
EMボカシについて
水分量は腕の高さから落としても崩れない程度
水に浸けても腐敗しない良いEMボカシをつくるには、3つのポイントがあります。①水分が40%程度あること、②活性したEMを使用すること、③密閉条件で長く熟成することです。水分量の目安は、握った塊が腕の高さから落としても崩れない程度の状態のものです。
※②とはEM、糖蜜を水で10倍に薄め3日おいた液のこと
※②とはEM、糖蜜を水で10倍に薄め3日おいた液のこと
酸とアルコールが混ざったニオイ
良いEMボカシは容器のフタを開けたとき、酸とアルコールが混ざった高級ウイスキー(青リンゴのニオイ)の香りがします。また、EMボカシと水を1:5で混ぜ合わせ上澄みのpHを計ります(米ヌカ主体のEMボカシはpH4.5程度)。その希釈液を放置しておいて、1週間経っても腐敗臭がしないものは、発酵も良く熟成も進んでいる証拠です。
EMボカシそのものの品質や、保管してある場所の状態、季節にもよりますが、3~6か月以内に使い切ってください。
長く保存したい場合は、中に紙袋を入れて風通しの良いところに置いてください。ビニール袋に長期間入れておくと、水滴がついてそこから腐敗していきますので気をつけてください。
梅雨の時期などは湿気が高いため、固まったようになる場合もありますが、ほぐして使用しても大丈夫です。
白いカビのように見えるのは、EMの中に培養されている放線菌や糸状菌ですから心配なく使ってください。
EM活性液
pHは3.5。つくったら早めに使おう
EM活性液はいろいろな場面で使用されていますので、その使用用途にあったつくり方をする必要があります。河川に流す場合などは、できるだけ河川の負荷にならないように少ないエサで菌を活性化させたものをつくる必要があると思います。臭気対策で畜舎などに使用する場合はEMの生成物を多くするために、多くのエサ(糖蜜)を入れて活性液をつくることが効果的です。いずれの場合でも、良い発酵をさせpHが3.5以下に低下し、ニオイが良いものが効果です。また、EM活性液は活性している間に使用して初めて意味があります。少なくとも1か月以内に使用してください。
EM効果で川の生態系が充実する
米のとぎ汁EM発酵液やEM活性液は、河川の様々な微生物を活性化させることができます。さらに微生物が活性化することによってプランクトンが増え、小エビなどの小動物が徐々に増えていきます。このように河川の生態系が充実することで汚泥などになっていた有機物が、生態系に取り込まれエネルギーとして消費されるために河川がキレイになると考えています。
水道水に入っている塩素には殺菌効果があるため、EMに良い影響を与えません。
EMがすべて死滅してしまうわけではありまんせんが、塩素の入っていない水で培養した場合と比べると効果が落ちてしまいます。したがって活性液をつくるには、塩素の入っていない水を使うのが好ましいです。水道水を使うなら、一昼夜くみ置きしたものの方が効果的です。
トイレや排水口から嫌なニオイがしなくなったからといって、EM活性液や米のとぎ汁EM発酵液を流すのを止めてしまうと、やがて元の状態に戻ってしまいます。
ですから一定の期間だけ流せばいいのではなく、継続することが大切です。そういった一人ひとりの行動が、やがては河川や海の浄化につながっていくのです。
米のとぎ汁EM発酵液を約1週間発酵させた中に園芸用のハサミを入れて密閉し、米のとぎ汁EM発酵液を何度か入れ替えながら、約2か月でさびが完全に落ちて、新品同様になったという報告がありました。
特にさびがひどい時は長期間、EM活性液や米のとぎ汁発酵液の中に入れておくといいようです。
米のとぎ汁EM発酵液
すぐに使っても大丈夫ですが、とぎ汁(ヌカの部分)にEMを入れて発酵させた方が菌体が増えるので、4~5日置いて発酵させてから使う方がより効果的です。
米のとぎ汁EM発酵液をつくる時は、糖蜜、また砂糖を加えるのを忘れないようにしましょう。
EM団子
流れのあるところではEM団子の使用が効果大
EM団子は土とEMボカシを混ぜ合わせ、その土の中にEMを十分に増殖させたものです。河川や池などEMの定着が難しいところに投入して、定着させながら周囲の有機物を分解させるのに有効です。
有機無農薬栽培
しっかり熟成させた生ごみ発酵肥料を使用
EM生ごみ発酵肥料は土づくりや肥料として優良な資材ですが、発酵のさせ方や畑への投入の仕方によって作物に悪影響がでる場合があります。根の周囲で生ごみが腐敗したりすると病害虫を発生させたり、成育を抑制したりします。生ごみを入れたら十分に分解が進むまで時間をかけるか、直接根に触れない所に埋めると良いでしょう。また、腐敗を防止するためにEM活性液の希釈液を定期的に散布することも有効です。
白い菌糸の糸状菌が使用の目安
気性でも好気性でも働くのがEMです。コンポストや落ち葉の上からEMを散布すると早く分解が進むませることができます。コンポストや落ち葉の山にEM活性液を散布してそのまま置き、糸状菌が増殖し白い菌糸がはったところから畑に使用して行くと良いでしょう。
EM生ごみ発酵肥料
Ⅰ型は生ごみ処理用、Ⅱ型は肥料用、使い分けはキッチリとポイントは3つ。
①水分を良く切ること、②良いEMボカシを使用すること、③生ごみが空気にできるだけ触れないようにすることです。生ごみ処理をするのにEMボカシⅡ型(米ヌカ以外に油粕や魚カスを入れて肥料成分を多くしたもの)を使用している方がありますが、Ⅱ型は肥料用ですので生ごみ処理にはⅠ型を使用しましょう。Ⅱ型には窒素が多く入っていますので、分解するとアンモニアを生成しやすく、生ごみも臭くなる可能性が高くなります。
難しいことではないので、誰にでも簡単にできます。
EMボカシの発酵レベルの良否が生ごみ処理の成否を決めます。EMボカシの品質の良い物を使い、どんな状態になったらよく発酵しているかという目安になるかなど、慣れないうちは経験者に良く聞いて確実にEMボカシをつくり方を覚えましょう。
密閉できる容器ならばどんなものでもEM生ごみ発酵肥料はできます。
ただし、専用の容器には液肥が発生した時に抜きやすいようにコックがついていますので、それを用意して始めた方が楽に作業ができます。
カビが発生するということは、腐敗菌が優勢になっているからです。
嫌気状態であればカビは発生しません。ラップで食品を包むと腐りにくいのは、嫌気状態を保っているからです。少し好気状態(空間がある状態)であれば白カビが発生しますが、これは有用な放線菌、糸状菌、酵母なので心配ありません。ちょうど無添加のしょうゆが空気に触れると、白いものが浮いてくるのと同じ原理です。
生ごみ自体に水分が含まれていなければ、発酵液は出ません。
また、EM生ごみ発酵肥料が熟成していくと発酵液は出なくなります。反対に腐敗すると水分は多く出てきます。
この場合、熱湯をかけてウジ虫を処理したら、作物などの影響の少ないところに埋めて、EM1の100倍の希釈液を散布し、土をかけて埋めてください。
1か月ぐらいして発酵がすすんだころに作物を植えると良いでしょう
おそらく酵母の仲間で、悪いものではないと思います。
EMボカシは米ヌカで出来ているので、米ヌカの粒子が出てきてコックが詰まりやすくなります。新聞や使用済みの天ぷら油のこし紙などを底に敷いてEM生ごみ発酵肥料をつくれば、澄んだ発酵液が出てくるようになります。