EM親善大使として活躍中の野本千壽子さんは小中学校教諭をはじめ、学校コンサルタントやカウンセラー、幼稚園園長、医療・介護・ライフなどのリスクマネジャー、栄養士など幅広いフィールドで実績を残して今日に至っていますが、幼稚園に勤務していた2011年、瀬本千壽のペンネームで著書「テレパシーごっこ」を自費出版しました。 野本さんは、学校カウンセラーなどの経験から箱庭療法や色彩療法を適切に生かし、いじめや不登校問題に対峙してきました。先日文科省は、”コロナ禍”の影響下で自殺する子供たちが増えていると公表しました。コロナ以前にもいじめが要因で不登校や自殺に至る児童生徒が増加していて、対策には困難が多く極端な場合は裁判で教育の現場における子どもの人権を争うケースも起きています。 「いじめは、いじめる側の心の病気として、対応しなければ解決しない」と野本さんは訴えます。本著では、当事者、保護者、学校関係者がそれぞれの視点で取り組んでいく問題解決の過程を詳しく紹介しています。 今の教育現場で十分に通用できる実用書といえます。出版社から21世紀に残したい本としてノミネートされ、電子書籍化の話もあるようです。 (鹿島) <お問い合わせ先:NPO法人 えひめユニバーサルビレッジ研究会>