菅総理大臣が唐突に発表したTPP(環太平洋経済連携協定)への参加に対して、意義を申し立てる研究者、生協など関係者、農家など25人の主張をまとめた一冊。「国益対農業保護」は、国益に反するとデータをあげて反論し、これ以上の農産物の市場開放はすべきではないと結論づけている。日本の農業のGDP(国民総生産)は1.5パーセントだが、その農業で生存を支えられている国民は100パーセント。食や健康、福祉の問題としてTPPについて国民的論議をと訴えている。