新・夢に生きる | 比嘉照夫

第188回 台風6号襲来60日後

第187回でも述べましたが、巨大で非常に強い台風6号通過後の回復は夢ではないかと思うくらい早く、通過後、60日経過した現在、こんもりとした緑が回復しています。

過去の経験からすれば、回復に2~3年はかかるレベルですが、前号でも述べたように被害は予想外に軽く、信じられない現象が起こっています。

青空宮殿のバナナも60日経過した時点でほとんど回復し(写真1、2)、折損し、更生した頂芽に発蕾しているのもあります(写真3)。


写真1


写真2

写真3

前回でも述べたように、矮化技術の可能性を証明する機会ともなり、様々な位置でトッピング(頭部を撥ねる)のテストを行なっています(写真4、5)。


写真4


写真5

この方法が確立すれば、50~100㎝以上も低木化できますので、味の良い高樹系でも低い脚立で収穫も可能となります。最近では、ナムワドワーフ種のように矮性で多収、高品質の品種もあり、将来的にはこれまで述べた矮化技術は不要になるかも知れません。

 

EMグラビトロン炭の威力(Uネット理事 芝氏の報告)

Uネット理事の芝 幸一郎氏からEMグラビトロン炭についての嬉しい報告がありました。

私の自宅の菜園なのですが、苗を定植する際にEMグラビトロン炭を埋め込んだところ、これまで以上に作物が生き生きと育っていますので、写真にて報告いたします。

今年は初めて調理用の大玉トマトを育ててみたのですが、6段目あたりから着果が旺盛になりました。


右から6・7・8段目(2023年7月29日)


6段目(2023年7月31日)


7段目 2023年7月31日


7段目 2023年8月11日


2022年 韓国トウガラシ


2022年 韓国トウガラシ(拡大)

また、毎年トウガラシを2種、それぞれ1株ずつ育てていますが、とんでもなく収穫できて食べきれないので、コーレーグース(沖縄の調味料の呼称)にしています。
以上、報告申し上げます。

<令和5年9月13日>

 

台風後(30~40日)の沖縄の花々、その他

8月1日から猛威を振るった台風6号ですが、前回でも述べたように、沖縄の青切温州ミカン出荷の記事が8月26日には地元紙で紹介され、9月はこれまでと同様、公園や街路樹の花々のニュースも賑やかです。今月10月には沖縄で人気のあるカーブチー生産者がミカン狩りをPRする記事が紹介され、前回述べたように台風被害は局所的であったと考えられます。台風の影響については、今後も観察を続けて本誌に記録を綴りたいと思います。

2023年9月24日 ホウオウボク「名残の花見」旧石垣市庁舎近(沖縄タイムス社 提供)
2023年9月12日 児童見守る黄金シャワー(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月3日 伊良部にブロンズトキ宮古島で初観測か(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月3日 伊良部にブロンズトキ宮古島で初観測か(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月4日 78㎝の長いヘチマうるま(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月4日 78㎝の長いヘチマうるま(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月11日 EM研究機構_カーブチーぜひ味わって_やんばる秋の味覚(沖縄タイムス社 提供)
2023年10月11日 EM研究機構_カーブチーぜひ味わって_やんばる秋の味覚(沖縄タイムス社 提供)

<PROFILE>
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。