前回は琉球列島にある700㎞のEMグラビトン結界を飲み込んだ超巨大台風6号の状況を説明しました。これまでの常識からすれば、被害の回復には数年以上を要するレベルですが、先号の末尾にも記したように、EMグラビトン結界による効果は明確に現れています。
以下の<図1>は、私の指導で始まった「全国で一番早い青切温州ミカン」の出荷の状況です。これまでの経験ではあり得ない現実で、胸をなでおろしています。台風一過30日余、あの台風は夢だったのかと思わせるくらいに自然は回復し、過去の事例では想像もできません。
前回では青空宮殿の被害の状況を紹介し、復元には12月頃までかかると述べましたが、台風通過後の30日現在(前号の写真1と同じ場所)の状況です。このままいけば9月末から10月中旬までには更新(台風後に整備した)以上の結果となると考えています。
写真1 台風直後
写真2 台風後30日経過
写真3 台風後7日経過
写真4 台風後30日経過
回復のポイントは、台風直後、土壌が十分に湿っている間に10a当たり塩を50㎏、EM活性液を200リットル施用し、EMグラビトン結界と点滴の波動を強化するため、EM・X GOLDを1ヶ所に毎日スプレーしました。
その2週間後にEMグラビトロン炭と塩を半々に混和し、10a当たり15Kg施用しました。その追肥効果は目を見張るものがあり、折損した幹から再生した新葉は太く矮化しています。この結果は、これまで不可能と思われたバナナの矮性化(植物の丈が詰まって、草姿が小型になること)につながる可能性があります。
写真5 矮性化への期待
写真6 矮性化への期待
被害の軽かった場所のバナナは、予想外の成長を示し、これまで見たこともない立派な果実を収穫することができました。前号で紹介した残った果実や花は着々と成長し、豊作に近づいています。
写真7 台風後30日経過
写真8 台風後30日経過
台風11号に対する琉球列島のEMグラビトン結界の検証
台風11号は9月3日に台湾を直撃し、その後中国本土に達し様々な被害を発生させています。8月30日以前の予報では、沖縄本島直撃となっていましたが、これまでの台風と同じように南側に大幅にずれはじめ、1日には石垣島の南、すなわちEMグラビトン結界の外側に押しやられています。<図2~3の天気図参照>。 これからも検証を重ね、気象変動対策に活用できればと期待しています。
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。