青空宮殿の日常的な取組みは、不耕起、連続栽培と生態的空間の最大利用と蘇生的空間の究極の創造をより簡単に出来ることを目的としています。
あらましは前回でも述べたように、EMの持つ原子転換力を活用し、塩を肥料化することと、常々EMのDNAが土中に増大し続ける管理を行うということになります。
有機物は何でも(生ゴミや下肥等々も含め)EMが増えるように処理し、常に土に戻すことが肝要です。従来の農法では、作物を栽培するときにEMを使うことが慣習となっていますが、生態空間のレベルを向上させることを考えれば、畑地以外のスペースを含めた全域に何かを植え、有機物を戻し、EM海水活性液を常に施用し続けることが重要です。 すると、土壌全体の原子転換力も高まり、従来の常識をはるかに超える現象が現われます。
現在取り組んでいるのが、永久植栽マス方式です。この方法は、写真にも示したように、20~30㎝の穴を掘って、100~150gの塩と500ml容量のEMグラビトロン炭を入れ、その上から500mlのEM活性液を加え、土を10~15㎝戻して、その上にトマト、ナス、キュウリ等の果菜類を植え、前回の写真8「入口左側のレタスとトマト」のように株元にレタス等の野菜を植え、空間を完全に利用するようにします。
永久植栽マスは、随時、どこでも作ることが出来ますが、その下が結界と同じように機能していることです。
収穫が終わると残渣を周りに敷いて植栽マスに1~2リットルのEM海水活性液を施用し、数日おいた後、十分に潅水し、次の作物を定植します。
従って、永久植栽マスの数が増えれば、畑の結界力も高まります。同時にEMのDNAの水準を常に高めるように管理すれば、その空間は環境のすべてに浄化的に機能し、人間の健康にとって最良の農産物が欲しいだけ得られるようになります。
沖縄での鳥たちと花々
沖縄では、旧暦の2月から3月のころを「うりずん」とよび、平均気温も20度前後と、とても過ごしやすい季節です。山の樹々の新緑も鮮やかで、また県内各地ではフラワーフェスティバル等、花々がとてもきれいに咲き誇っています。本誌第158回(2021年3月)から紹介している地元紙で掲載されている花々のニュースですが、今回で2年となります。年々、公園や花木、街路樹の鮮やかな花々のニュースでにぎやかです。琉球列島のEMグラビトン結界後の記録として紹介します。
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。