荒地で何も育たなかった原野が、今では植物にとっての青空宮殿になりつつあります。来訪者は園内に入ると体が軽くなり、何となく「いやされる」という「いやしの空間」を明確に認識するようになります。
EMグラビトロン炭による結界を中心に、量子のエネルギー(スピン流、バレー流)がコヒーレントして現実の健全性を支えています。
不耕起、連続栽培、生態的空間の最大利用と蘇生的空間の究極の創造がより簡単に出来るようになってきました。
そのポイントは、EMによる原子転換力の応用です。ケルブランの原子転換説はEMの機能の結果からすると、エセどころか量子力学の本質を明らかにした最先端の科学と言えるものです。
これまで、EMのこのような性質を応用し、塩を肥料として活用できる方法を実用化してから、10年余が経過しました。青空宮殿では生ゴミや雑草、落葉、収穫残渣等、園内で発生した有機物にEMが十分に増えるように、米ヌカ0.5%、糖蜜0.5%、塩1%を混和します。それに5~10%のEM海水活性液を加え、同時に有機物を投入します。
5~10日ぐらい経過すると、液肥として活用できるようになりますので、4~5倍に薄め、潅水を兼ねて施用します。その後、使用した分だけ塩を水に加え、EM活性液を1~2%追加します。
有機物も量が減ったら追加しますが、容器全体を攪拌して使うようにすれば、蛇口は必要なく、上から汲み出して使うと言う単純なやり方で十分です。
有機物が多い場合は、5~10日以上経過したものを堆肥としても活用できますので、収穫直後に敷きつめたり、土壌のEMの密度を高める資材としても最適です。
肥効は発酵期間が長いほど効果が高く、継ぎ足しを繰り返すことで、EMの密度も更に高まります。EMの密度が高まれば、追加の米ヌカや糖蜜は不要ですが、新しい材料を多量に投入する場合は、加えた方がはるかに効果的です。
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「EMの効果の源泉を考える Ⅱ」諏訪東京理科大学 元教授・工学博士 奈良 松範 (【会報】「U-net通信」第125号 5-6p)
沖縄での花々
2013年のEMグラビトン結界が出来始めた頃から、迷や花々のニュースを意識的に切り抜きを続けています。
沖縄県内では一足早いサクラまつりが開催されており、我家のサクラも近所の人たちが足を止めて楽しんでいます。
ゴミ収集車の運転手は、毎年サクラの時期に我家の前で一時停止して、サクラを楽しんでいると声が掛かります。
花の持つ社会性を改めて皆さんと共有して行きたいと思います。
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。