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PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。名桜大学国際EM技術センター所長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)など。
限界突破をさらに確たるものにするために

本来の品種の能力を軽々と超える限界突破について、第92回第93回でその背景を説明しました。おいしいけれど病気に弱い、多収だがまずい、病気に強いがおいしくない、環境適応性は狭いが味は絶品等々、ある特性が突出しているとそれに対応するような弱点を持つという性質を克服することは栽培技術の要と言えます。

このような矛盾した性質は取り込むエネルギーの総量と配分のバランスによって決まりますので、無機栄養のバランスや水分(湿気も含む)の調節、日当たり、仕立等々の様々な対応技術が必要となります。
EM技術による限界突破は取り込むエネルギーとミネラルの総量が圧倒的に多くなりますので配分のバランス問題も同時に解決します。

すなわち、病害虫に強く収量も多く、味も良くなり、環境適応性の幅も広くなり、望ましいスーパー品種にすることが可能となりますので、自然の理に反する様な遺伝子組み換えはまったく不要となります。

第90回で述べた、EMを海水または人工海水で活性化する方法は、これまでのEM活性液をより安定化する技術ですが、生ごみや有機物を海水又は人工の海水を使いEM活性液(1〜3%添加)で発酵液肥にすると、限界突破がいとも簡単に実現できるようになります。(第92回第93回

確かにその通りですし、炭の粉や燻炭の併用はその効果を増強し、 スーパーセラCの併用による葉面散布はさらにその効果を高めてくれます。これでメデタシ、メデタシと言いたいところですが、このようにしても太陽のエネルギーの利用効果は3%くらいというレベルのものです。(通常の栽培では1%以下です。)

この限界を突破することは容易でないと思われますが、葉でとらえられなかった太陽のエネルギーを土の中で受け取り、土中の光合成や合成機能を高めると5〜10%、すなわち現に起こっている限界突破の数倍も高められる可能性があります。

そのためには、EMの中の光合成細菌の密度を安定的にどのレベルまで上げられるかと言うことが重要なポイントとなります。従来の方法ですと、活性液をつくり、その活性液を直射光線に1〜2週間当て、だいだい色が赤っぽく変わった時点(赤色が濃いほど良い)で活用するという方法をすすめてきました。

すでに明らかなように、光合成細菌は腐敗菌と共生しやすいため、素人には単独培養は困難であり、取り返しの付かない大失敗(作物が全滅)をする事例も少なくありません。

海水や人工海水は有害菌の繁殖を抑える力があり、ミネラルも豊富ですので、光合成細菌はもとより他の有用菌も共生的に大増殖するようになります。このようにしてつくった活性液を赤くなるまで直射光線下において(1〜2週間、長くおくほど効果的)その後に葉面散布(100〜200倍、スーパーセラC1000〜2000培併用)したり、生ごみや有機物の発酵用の種菌として活用すれば、かなりのレベルの限界突破が可能となります。

さらに極めつけは、海水または人工海水でつくった有機物の発酵液を透明または半透明の容器に入れ、直射光線に当て続けると光合成細菌は、限界突破的に増える(赤い色に変わり、さらにドス赤となる。10〜30日)ようになります。

この液を100〜1000倍にして施用すると、土壌中の光合成や合成菌の活動が限界突破的になります。この方法を徹底すれば、化学肥料や農薬はまったく不要となり、土もホカホカで雑草対策や、不耕起栽培も容易となります。その上に第93回に示した小豆のような例をいとも簡単に実現することが可能となり、超長期の連続収穫も達成することができるようになります。


左はEM海水生ごみ発酵液(黒色)。右は10日間日光に当て赤色に変わった液肥


その赤くなった液肥を200倍にて施用した鉢植えのインパチェンス(茎が立っている)


同じように液肥を施用された花だん。
施用前は過密気味であったものが、施用後すべて立ち上がってスペースにゆとりが生じた(受光の改善)


同じように大きなスパティフォルムが多数開花

(2015年5月8日)





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