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EMのエネルギー整流力

最近の「健康生活宣言」誌やEMの省エネ分野の応用についての説明の中で、EMのエネルギー整流力についての記述が多くなり、その件に関する質問も多くなってきました。今回は、この整流力についての情報を提供したいと思います。

PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。名桜大学国際EM技術センター所長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)など。
整流とは電気に関する専門用語で、狭い意味では、交流を直流に変換するということになりますが、広い意味では、電子の流れをスムーズに整えるということになります。物質を構成する原子は陽電子を帯びた原子核を中心に、その周りに陰電子を帯びた(マイナス荷電)電子が取り囲むように運動している状態にあると言われています。

このような原子の状態に磁気や電気を発生するような衝撃などを与えると、原子の周りで安定状態にあった電子が自由に動ける状態、すなわち自由電子となって電子を伝達するようになります。この自由電子が大きくなりますと電流となり、電力を使うすべての分野に活用できます。

その効率をよくするためにさまざまなパワー半導体(トランジスター、ダイオード、半導体、サイリスタ、カーボンマイクロコイルなど)すなわち電子を効率よく整流する技術が発達し、省エネと機能性の向上に著しい成果を上げています。

生物のエネルギー代謝も、原理的には、自由電子の持つエネルギーのやり取りによって行われ、電子工学の原理とまったく同じものと考えても差し支えありませんが、その性能は、パワー半導体の比ではなく、はるかに効率のいいものです。

植物の光合成のエネルギー効率(最終産物までの)、1日に1,500〜2,000キロカロリーで動く人体のエネルギー効率は現在のパワー半導体のレベルでは奇跡に近い高い効率となっています。裏を返せば代謝に関与する酵素やホルモンや補酵素の整流力の結果であり、その整流力のレベルが生産や健康のレベルに直結しています。

限界突破の本質を考える


 限界突破のバナナ 1本のバナナの茎から2本のバナナの実が
 できるのは通常栽培ではあり得ない
EMを徹底して活用すると、作物の収量や品質、動物や人間の免疫力の強化や畜産の分野や放射能対策など、さまざまな分野で従来の常識をはるかに越える限界突破現象が現れてきます。すなわち本来の品種の能力を越えてしまう現象です。写真のバナナのように1本の茎に2個の果房が付くことは、あり得ない話です。

作物のさまざまな限界突破については、拙著「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)で述べたとおりですが、この段階では、その裏に、EMの整流力が関与していることまでは明らかではありませんでした。

時間の経過とともに、EMの持つ抗酸化作用や非イオン化作用や、有害なエネルギーを触媒的に有用なエネルギーに転換する力が確認されるようになりましたが、その本質的な力の大半はEMの持つ整流力にあると考えています。

この整流力の応用は、リチウムイオン電池の寿命を半永久化し、容量を3〜4倍、電子の効率を2倍以上にし得ることも確認されています。EMのこのような効果は、EMの持つマイクロコイルの作用であると説明してきました。最近になって、マサチューセッツ工科大学(MIT)が植物の葉緑体にカーボンナノチューブ(マイクロコイル)を組み込むと光合成能力が30%高く、細胞を損傷させるフリーラジカルが3割弱少ない「スーパー植物」を生じさせられることを明らかにしています。(2014.3.16「Nature Materials」誌)

この数値は、拙著「微生物の農業利用と環境保全」の82ページに示した発酵合成微生物(EM)処理が温州みかんの光合成能力に及ぼす影響と一致するものです。この実験はわが国を代表する光合成研究者による直接的な指導を受けてなされたものでしたが、発表の段階で、共同研究者に名を連ねることを拒否されたいきさつがあります。

「実験の方法にも結果にも誤りはないが、この数値は異常に高すぎる。常識的に考えると、同じ品種で光合成に5%以上の差が出ることも容易でなく、ましてや30%以上となると」といって尻込みしたのです。

仕方がないので、私と実験を行った院生の名前で公表(1987)しましたが、当時は誰も信じてくれませんでした。それどころか、EMが信用できないデータとして批判されてしまいました。

マサチューセッツ工科大学の研究は、実用化するためにさまざまなハードルが残されていますが、EMは上手に使うと簡単にスーパー植物をつくることができます。

EMの上手な使い方


 比嘉教授の著書「微生物の農業利用と環境保全」
まずはpH3.5以下の上質な
EM活性液をつくり、土壌全体の有機物量を増やし、マイクロバイオームをEMに近い善玉菌の微生物相(叢)になるように管理します。その次はEM活性液を100〜200倍にして数日おきにジョウロなどで葉面に散布します。この場合、スーパーセラC(EMセラミックスパウダー)を1,000〜2,000倍になるように混和すると、なお効果的です。

不幸にして病害虫が発生した場合は、良質の活性液を3〜5倍にして全体がぬれるように散布しますが、この場合、500分の1くらいになるようにスーパーセラCを加えるとさらに効果的です。このような容量で2〜3日に1回、合計3回くらい散布すると、ほとんどの病害虫は姿を消してしまいます。

散布されたEMは、植物体の電子の流れを、より効率よく整流するばかりでなく、土壌のマイクロバイオームの改善と、土壌中の整流力を高める力となります。EMは効果が出るまで使い続けることが肝要であるという裏には、EMの整流力が向上し、安定化するという意味も含まれています。

ひるがえって、EM生活の中のさまざまな効果もEMの本質的な力、すなわち整流力と直結しています。環境が悪くなるのも健康を害するのも、作物が十分に育たないのも、すなわち悪いことは、すべて電子の流れが乱れて抵抗となって著しく効率が悪くなっているのに過ぎないからです。

(2014年5月20日)





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